内容説明
宗祖、経典、教えから作法、しきたりまで。各宗派の名刹案内、聖典解説付き。
目次
序章 仏教の誕生とその教え―どうして宗派は興ったのか?
第1章 徹底比較一目でわかる宗派のちがい(宗派の数―いまの日本にはいくつ宗派がある?;時代―どんな時代にどんな宗派が流行ったのか? ほか)
第2章 各宗派の教えの特徴(奈良仏教とは―奈良の都に咲いた六つの学問仏教「南都六宗」;法相宗の教え―世界のすべては心があらわしたもの「唯識思想」 ほか)
第3章 教えを広めた人々(法相宗の宗祖―『西遊記』の主人公・三蔵法師の弟子「道昭」;華厳宗の宗祖―大鷲にさらわれ、東大寺開山の師となった「良弁」 ほか)
第4章 宗派が生んだ文化としきたり(密教系宗派の文化・しきたり―密教の宇宙観をきらびやかな図絵で表現する「曼荼羅」;密教系宗派の文化・しきたり―燃えさかる炎に供物をささげ祈願する「護摩」 ほか)
著者等紹介
永田美穂[ナガタミホ]
中国・上海生まれ。日本経済新聞社(月刊誌編集)勤務のあと、仏教誌の編集主幹等を歴任しつつ、NHKや民放各局のテレビでも活躍。日蓮宗新聞社・編集委員やNHK学園「仏典講座」講師なども経て、現在は執筆・講演に専心(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うちだ
5
仏教の宗派の種類や違いに焦点を当てています。各宗派の日本への伝来時期、密教系・浄土系・禅系といった共通点に基づくグルーピング、さらに教えや開祖・本尊・本山などがの情報が体系的に整理されていて、とても理解しやすい内容でした。仏教に関する解説本はこれで三冊目ですが、一番分かりやすかったように思います。読後は、お寺の前を通りかかった際に宗派を確認するようになりましたし、それまで関心がなかった名僧や寺院をテーマにした展覧会にも俄然興味が湧くようになりました。2024/10/27
Hiroki Nishizumi
3
参考になった。表題通り日本の仏教宗派のガイド。いかに自分がモノを知らないか、と言うことを実感した。2012/10/10
yraurb
1
学校の授業で出てくる宗教に関する歴史は何故そんなことにの連続だったが、この本のお陰で何がどうなって争いのもとになったり行動原理になったりしたのかがわかった。奈良時代、仏教は学術仏教で宗派は大学の学科みたいなもんだったってのなんかほんと興味深い。2017/02/15
Minyole
1
教科書的という表現が合いそうですが、決して悪い意味でなく、偏らない立場で広い範囲の知識を要点をおさえた分かりやすい表現で説明してくれるよい本だと思います。この本をきっかけに、興味を持った所を深掘りしていけばいいと思います。2016/05/16
乱読家 護る会支持!
1
まあ、ばくっと宗派の違いが、教科書的にわかります。終わりの方に書かれていた、芸能、盆踊り、建築、庭園、武道との関係とか、自由研究したいテーマかもっ!2014/10/11