内容説明
怪僧・道鏡の権勢に翳りが見え始めたのを機に動乱の兆しが…。陸奥が政争の道具にされる―嶋足ら蝦夷たちは、決死の覚悟で立ち向かう。「立志篇」「大望篇」「天命篇」に続く歴史ロマン第四弾。
著者等紹介
高橋克彦[タカハシカツヒコ]
昭和22年(1947)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。昭和58年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。昭和61年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、昭和62年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、平成4年に『緋い記憶』で直木賞、平成12年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nak34
18
アテルイ10歳の時に、田村麻呂に会っていたのか。しかし、んー、最後まで、鮮麻呂の話にはならないのかな。活躍は面白いが、それは、蝦夷の為なのか。「火怨」とは違う。さあ、最終巻へ。2012/12/17
hiyu
9
膿が出され、新しい芽が出ても来る回。虚しい中に幾分そよ風が吹くようなそういう印象。火怨にも連なるのだろう。2020/08/17
コリディ
5
7点。4/5冊目、道鏡も失脚し、やっと都の陰謀が一段落。後半で坂上田村麻呂、阿弖流為が子供で登場、いよいよ東北が舞台で面白くなりそうだが、あと1冊しかない。伊治呰麻呂(これはるのあざまろ)の乱がテーマではないのか。2022/02/18
TheWho
3
宇佐八幡宮神託事件から道鏡の失脚で一応騒乱の決着とその後の騒乱への序曲が淡々と画かれている。そして坂上苅田麻呂の鎮守府将軍任官に伴い、少年時代の坂上田村麻呂や阿弖流為、そして赤星等蝦夷の長の登場で「火怒」への繋がりを示唆しているのだろう。次巻が最終巻だが、「火怒」へどのように展開するのか楽しみである。2012/11/09
半べえ (やればできる子)
0
★★★ 第4巻2010/04/18