内容説明
哲学は多様な考え方のアーカイブ(貯蔵庫)である。
目次
第1章 他人という難問
第2章 かぎりなく不透明な「わたし」
第3章 欲望のしくみ
第4章 生きるということ
第5章 生まれおちた時と場所
第6章 何をどう「考える」のか
著者等紹介
貫成人[ヌキシゲト]
1956年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専修大学文学部教授。博士(文学)。現象学をはじめとする現代哲学、歴史理論、舞踊研究を専攻する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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神太郎
12
本当にこれら哲学を知りたいための入門書であると思う。一つの話題に対していくつかの哲学者の考えを披露する。だが、それを全部紹介するのではなく、あくまでもかいつまんでという感じ。哲学者の本をいきなり読むよりもこういうものでまずかじってから読んだほうがすんなりと入りやすいかもしれない。2013/04/01
じゅん。
7
結構好みの哲学エッセイ。というより講義のような感じ。面白かったー。こういうのもっと読みたい2025/05/21
qwel21
2
西洋哲学の知見が具体的にはどのような問いに答えたものなのか?体系化して書いてあるわけではないのですが、哲学なんて学んで何になるのという問いに対する一つの見せ方のような気がします。2010/02/11
空虚
1
「他人の心」、「男女のすれ違い」、「組織の腐敗」といった実にPHP的な人類の普遍的な関心事?が、哲学の知見に無理なく接続されているのが本書の特徴。(まあ、それはどうでもよい)。それにしても、よくもまあ限られた紙幅で膨大な数の哲学者と思想を手際よく、かつ魅力的に紹介できるなあ、と感心する。とりわけ著者の喩え話が素晴らしい、頭にすんなり入ります。けれどもその大半が『美味しんぼ』からの引用ってのはちょっとどうかと。ブックマップがないのは残念なところ。2015/08/09
mpne
1
日常に即した問いを立て、たくさんの哲学を使用して解く本。簡潔にまとまっていて読みやすかった。2008/04/01