出版社内容情報
宗教なき時代に人は何にすがろうとするのか?
目に見えない何かとつながる感覚──スピリチュアリティとは何か。江原啓之ブームをはじめ、日本をとり巻く「プチ宗教」の深層を解読。
今いちばん会いたい人は江原さん。愛読書は『キッパリ!』。本当の自分を探している。「スローライフ」に憧れる。ブログやSNSで心通わせる。「オーラ」を信じる。癒されたい。「千の風になって」に涙する。――「自分のことだ」と思った人も、当てはまらない人も。私たちの身の回りにあふれる「スピリチュアルなもの」とのつきあい方を、少し考えてみませんか?
▼目に見えないなにかとつながる感覚――<スピリチュアル>。今なぜ人々の心をとらえるのか? 宗教・心理・社会学の最新研究を盛りこみ、身近なブームの深層に迫る。宗教の役割が希薄
●第1章 「ジュピター」はなぜ人を癒すのか ――スピリチュアル入門
●第2章 「千の風になって」はなぜヒットしたのか ――「大きな物語」なき時代
●第3章 「江原現象」をどう見たらよいのか ――セラピー文化の諸相
●第4章 「ロハス」ブームはなぜ起きたのか ――エコと平和のコスモロジー
●第5章 〈スピリチュアル〉のゆくえ
内容説明
目に見えないなにかとつながる感覚―「スピリチュアル」。今なぜ人々の心をとらえるのか?宗教・心理・社会学の最新研究を盛りこみ、ブログや「江原現象」、『キッパリ!』や「千の風になって」などの身近なブームの深層に迫る。宗教の役割が希薄になった日本で、「癒されたい」「救われたい」「つながりたい」という声なき願に応えてくれる存在とは。現代の若者やコミュニケーション、メディアの実相も浮き彫りにする、「スピリチュアル」の本質がよくわかる画期的な入門書。
目次
第1章 「ジュピター」はなぜ人を癒すのか―スピリチュアル入門(現代の宗教的なるもの;電子空間の「神々」)
第2章 「千の風になって」はなぜヒットしたのか―「大きな物語」なき時代(米国発ニューエイジと日本の精神世界;現代日本の「孤独と隣人」)
第3章 「江原現象」をどう見たらよいのか―セラピー文化の諸相(こころを「分かち合う」;こころを「コントロール」 ほか)
第4章 「ロハス」ブームはなぜ起きたのか―エコと平和のコスモロジー(「いのち」という系譜;ほどけ、むすばれるコミュニティ)
第5章 「スピリチュアル」のゆくえ(「私」をめぐる「小さな物語」たち;医療・看護に重なるスピリチュアルペイン ほか)
著者等紹介
磯村健太郎[イソムラケンタロウ]
1960年福岡県生まれ。83年朝日新聞社入社。札幌、仙台、名古屋で主に事件を担当。東京本社外報部などを経て、スペイン留学、サンパウロ支局長、ローマ支局長兼ベオグラード支局長を歴任するなどキリスト教圏での取材が長い。アエラ編集部副編集長のあと、朝日新聞ジャーナリスト学校(旧・総合研究本部)主任研究員。「宗教と社会」学会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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