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とっておきのどうわ
すずをならすのはだれ (新装改訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 61p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784569689180
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

動物たちの歌が春を呼ぶ心温まるファンタジー。

寒い冬の日、うさぎは森の中で小さな家を見つけました。うさぎが扉の鈴を鳴らしてみると、家の中からやさしい声が聞こえてきました。

寒い寒い二月のことです。真っ白い森の中を真っ白いうさぎが一匹通りかかりました。うさぎは、これから町へ買い物に行くところなのです。急いでいたうさぎは、つるりとすべって一軒の家にぶつかりました。その家の扉にはすずがついていて、「ご用のかたはすずをならしてください」と書かれていました。うさぎは、すずのひもをひっぱりました。ちり、ちり、ちり、ちり……まるで、空の星が一度にふりこぼれてくるような音がして、家の中から声が聞こえてきました。「扉のすずをならすのはだれ」きれいなやさしい声でした。

▼うさぎは、家の中から聞こえるやさしい声に「歌を歌ってほしいの」と頼まれました。歌の大好きなうさぎは喜んで家の中へ入っていきました。ところが、うさぎは家に入ったままでてきません。夜になっても何日たってもでてきません。すると今度は、お腹をすかせたたぬきが家にやってきました。

▼動物たちの歌声が春を呼ぶ、冬のファンタジー。

内容説明

ちり、ちり、ちり、ちり…まるで、空の星が、いちどにふりこぼれてくるような音がして、そのあと、家のなかからこんな声が聞こえてきました。「とびらのすずをならすのは、だれ?」きれいな、やさしい声でした。小学1~3年生向き。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rosemary*

29
寒い寒い白い森の中、小さなおうちの鈴を鳴らした動物たちは、春のせいのお手伝いをします。雪の下の種や草のためにはげましの歌を歌います。冬から春への希望や憧れがたくさん詰まった素敵な物語。春が待ち遠しく温かな気持ちになりました。葉祥明さんの絵もいいなぁ。2014/02/16

コータオ

6
これは間違いない、名作。"北風は、高い空で、ぎんのトランペットをふきならし、森の木が、ひくい声で、ごうごうと 歌っていました。(改行)さむいさむい 二月のことです。" 冬から春に変わる景色を、動物たちの心と、歌と、春の花が彩る。ホラー?と一瞬思わせるドキドキ感。静けさから、ドラマティックな展開へ。学芸会でやってほしい。2025/06/28

NakaTaka

6
吹雪の中、森の動物たちは小さな家を見つけ、鈴を鳴らしてお家の中へ。でも入ったきり出て来ない。それはなぜか?そこはちょっと怖い。厳しい寒さを乗り越え春の訪れを告げるお話。安房さんのお話は情景描写が巧み。そして繰り返しのある文章のせいだろうか、お話に引き込まれまるで映画を観ているようだ。すずの正体もああナルホドと思わせる。素敵な話。2022/11/19

こどもふみちゃん 

4
もうすぐ春!という季節に読み聞かせたい絵本。児童書。安房直子さんの絵本なので、きっといいだろうと借りてみました(^<^)。まあ、それなりによし。3歳の娘、最後まで聞いていた。すご~い。3歳児には少し難しいと思った。5・6・7・8歳向け2012/01/15

土瀝青

2
いろんな動物が寄り道する、森の中のちいさいおうち。トランペットを吹き鳴らす強気の北風。春風。ページをめくりながら感じる風や雪の冷たさ、音、匂い、日差しの温もりが心地いい。春のむすめはどんなすずの音を聞いているだろう。2015/06/16

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