出版社内容情報
手を握ることで、道具が使えて、心もつなぐ。
道具を握ることで人間は発達してきた。幼少期にいろんな握るを体験することのすばらしさや、心をつなぐことのできる手の不思議に迫る。
人間の手はすごい。いろいろな道具を使いこなし、生活に役立てている。人間が人間として生活していけるのは、この手が発達したおかげとも言われている。しかし、握って使う道具は、ただ握りさえすればよいわけではない。なんどもなんども握って使う体験を繰り返すことで、上達するもの。ぎゅっと握る、優しく握る、つまむ、握りつぶすなど……子どものときに、いろんなものを握ったり、触ったりすることは、脳と手の感覚をじゅうぶんに結びつけて発達させてくれる。
▼そして他の人と手を握ると、どうなるだろう。相手の気持ちが伝わって、ほっとして、仲良くなれる気がする。握ることで、心をつなぐこともできるのだ。恐いときに手をぎゅっと握りしめていたり、応援しているときこぶしを挙げていたりするのを見ても、握ることと人の心は密接に関係していると言える。
▼生活や遊びを通じて、こどもたちが握る力や感覚をどんどんと養い育てていこうと伝える絵本。
内容説明
みんな、まずはてをぎゅっとにぎってみて。なんだかげんきがでてこない?じゃあ、つぎは、だれかのてをにぎってみて。ほっとする?それともどっきどき?てをにぎるってすごいんだ。いろんなことができちゃうよ。ニギルくんといっしょにみてみよう。
著者等紹介
土橋とし子[ツチハシトシコ]
1960年、和歌山県生まれ。浪速短期大学デザイン美術科卒業。デザイン事務所・Bグラフィックスを経て、フリーのイラストレーターに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。