出版社内容情報
折り鶴が平和への祈りをこめて世界にとんだ。
平和祈願の「折り鶴」が、日本から世界に広まっていったようすを絵で表現したノンフィクション絵本。平和への祈りが伝わってきます。
折り鶴は、病気平癒やスポーツの試合での勝利など、昔からさまざまな願いをこめて折られてきましたが、平和を願い、祈る象徴として折られるようになったのはそう古いことではありません。
▼戦争が終わって10年たった昭和30年、原爆症のため広島の少女、佐々木禎子が亡くなり、その悲しみの中で級友たちは原爆で亡くなった子供たちの慰霊碑「原爆の子の像」をつくります。その慰霊碑は、回復を願って折り鶴を折りつづけた禎子をイメージし、大きな折り鶴を頭上に高く掲げた少女の像だったのです。折り鶴が平和祈願の意味をこめて折られるようになったのは、禎子と「原爆の子の像」がきっかけといっていいでしょう。そして、その折り鶴は今、平和運動の波にのって世界で折られるようになりました。
▼この絵本は、禎子の死と折り鶴が世界に広まっていった過程を、絵と文でわかりやすく描いたものです。作家、画家の平和への祈りが伝わってくる感動の絵本です。
内容説明
核兵器が二度と使われないように。原爆症のため12歳で亡くなった佐々木禎子の悲しみが、折り鶴とともに世界の人々の心に伝わった。「おりづる」が世界にはばたいていった道すじを、平和への祈りをこめて描くノンフィクション絵本。
著者等紹介
うみのしほ[ウミノシホ]
1947年静岡県生まれ。愛知県豊橋市在住。児童文学創作集団「プレアデス」同人。中部児童文学会、日本児童文学者協会各会員。ペンネームは「海の塩」から。“真実はちょっと辛い”の意味をこめて
狩野富貴子[カリノフキコ]
1945年高知県生まれ。高知市在住。広告関係の仕事を経て、絵本・さし絵の世界に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チロル
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
mari
あおい
なま