出版社内容情報
教室でウサギを飼うことになったクラスの話。
勉のクラスで赤ちゃんウサギを飼うことになった。生きものの命の大切さを見つめながら、みんなの気持ちがひとつになる感動の物語。
一匹のウサギを通じて、子供たちが命の大切さや思いやりを学んでいく姿を、すがすがしく描いた一作。
▼主人公の勉は、お母さんを交通事故で亡くし、お父さんと弟の3人で暮らしている。毎朝勉は、小学校に行く前に弟を保育園に送り届けている。その事を、クラスメイトの五郎にからかわれても、何も言い返せない。アメリカから転校してきた愛が味方をしてくれても、「ありがとう」が言えない。そんな勉の唯一の友達が、学校で飼っているウサギのクンクンだった。
▼ある日、クンクンが赤ちゃんを産んだ。しかし、クンクンには育てることができず、一匹だけが瀕死の状態から息を吹き返した。
▼赤ちゃんウサギは、担任の先生のお腹の中で温められ、32人のやさしい心に守られて、どんどん大きくなった。勉も少しずつ心を開き、クラスの気持ちも一つになっていった。
▼実際にある学校で起こった話に基づいて、生きることの尊さを描いた作品です。
[1]クエスチョンちゃん
[2]ウサギ小屋は一大事
[3]ラックのお乳は猫の粉ミルク
[4]ラックの育児日記
[5]こんにちは あかちゃん
[6]ラックは新幹線
[7]すてきなマント
[8]ラックはウサギになった
内容説明
ぼくのクラスにウサギがやってきた。あかちゃんウサギのラック。先生のおなかであたためられ、三十二人のやさしい心に育てられて、どんどん大きくなった―小学中級以上。
著者等紹介
岸川悦子[キシカワエツコ]
日本児童文芸家協会理事。音楽著作権協会会員。若いころから現代詩、童謡を書き、『えっちゃんのせんそう』(童心社)で童話作家としてデビュー。『わたし、五等になりたい』(大日本図書)で産経児童出版文化賞推薦
狩野富貴子[カリノフキコ]
高知県に生まれる。広告関係の仕事をへて、絵本・さし絵の世界に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。