PHPにこにこえほん<br> 14の心をきいて

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PHPにこにこえほん
14の心をきいて

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 24X24cm
  • 商品コード 9784569683171
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

実在のろう学校をモデルにして、障害に負けず懸命に生活しているこどもたちの姿を絵本化した作品。音のない世界を読者に伝えます。

山形県のあるろう学校での実話をもとにした作品。ろう学校というと、手話を思い浮かべますが、この学校では、口の形で言葉を読み取る訓練をしています。耳の聞こえにくい子どもたちが、心の耳を澄まして精一杯生きている姿を感動的に描きます。

▼ある日、この学校に男の子が転校してきました。前の学校では、友達とトラブルがあったこどもです。しかし、この学校はいままでと違いました。ひとりひとりの聞こえにくさは違います。ですから、先生も生徒もひとりひとりをとても大切にして、そして辛抱強く見守ってくれるのです。でも、学校を一歩出ると、聞こえにくさを努力で克服しようと頑張っていることなど、なかなか理解してはもらえません。みんなと外出してそのことに気づいた男の子は、友だちのために泣いて悔しがります。「みんな聞こえる耳をもっているのに、ぼくたちの心を聞いてくれない!」と。男の子はみんなと心がひとつになった気がしました。

内容説明

くまのゴンタは、耳の聞こえにくいこどもたちの学校にやってきました。ケンカばかりしていたゴンタは、いっしょうけんめいな先生やともだちをみているうちに、心をひらいていきます。やさしい耳をすまして…ろう学校で学ぶ子どもたち14人からの、小さな小さな伝言です。4~5歳から。

著者等紹介

つちだよしはる[ツチダヨシハル]
山形県生まれ。日本大学芸術学部油絵科卒業。絵本、さし絵などで活躍中。やわらかであたたかな色彩が魅力
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テルテル

34
国内における聾唖者数は、約37万人。小さい頃から多くの困難を乗り越え、社会に対応することが出来たのであろう。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感。聾唖者同士での対話は補聴器や読唇術、手話を学ぶことによりお互い同士の対話はうまくいくようである。しかし、社会からは、まだ全ての人達が対等に受け入れられていないのが現状である。道を聞いても聞こえないふり、呼び鈴がなっても聞こえづらく自転車にぶつかってしまう。病院での呼び出しも振動式のポケベルを持たせてはどうか。聾唖者の立場に立った社会体制を整えたいと思った。2015/05/28

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

10
実在の聾学校の自立活動をモデルにしたおはなし。子どもたちの心の声から、気づけなかったことに気づける。2023/03/31

遠い日

10
ゴンタに見覚えがあると思ったら、『ゴンタとカンタ』のゴンタだった。「14の心をきいて」シリーズだったんだ。聴覚に障害のある子どもたちが通う学校に転校したゴンタ。聞こえないことの克服に取り組む、先生たちと生徒たち。けんかっぱやさは収まったものの、自分たちへの世間の目や態度に憤りを覚えるゴンタ。この子の正義感が愛おしい。心の声を聞こうとしない健常者への怒りと落胆に対して、真正面から声をあげた子どもたちの明るさに感動を覚えます。2018/09/29

絵具巻

5
文京区立根津図書館で借りました。2016/04/12

ぬのさと@灯れ松明の火

1
聾学校をモデルにしたお話。まわりの人たちに聞こえる能力はあるのに、聞く気がない、聞こうとしない。悔し泣きする姿がいじらしいです。2014/03/03

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