出版社内容情報
自立したい子ろばとそれを見守る母の物語。
ろばくんは、お母さんから子ども扱いされるのが大嫌い。そこで、ある日たったひとりで出かけました。でも、だんだん不安になって……。
ちびろばくんは、お母さんから「赤ちゃんあつかい」されるのがとてもいやです。おまるにだってひとりで座れるし、着替えも自分でできるのです。
▼ぶたくんにあげる絵を描きあげたときも、お母さんは「一緒に持っていこうか」と言ってくれるのですが、ちびろばくんは「ぼく、もう大きいもん。ひとりでいける」と反発します。ちびろばくんは、お母さんに見送られて、小さな旅に出ます。お母さんのいないお外は、ちびろばくんにとって、とても怖い世界でした。友だちになれたと思ったさるくんは、歩くスピードがちがってはぐれてしまいます。あなぐまくんの家のトイレは暗くて変なにおいがしました。やっとたどりついたぶたくんの家で出されたケーキは、口にあわなくて食べることができませんでした。そんな、ちびろばくんを遠くて見ているのは……。
▼母親から自立したい子どもの気持ちと、それを優しく見守る母親の気持ちが描かれた心あたたまる絵本です。
内容説明
ちびろばくんはおでかけします。「ついてこないで。ぼく、もう大きいもん」そうして生まれてはじめて、ひとりで歩いていくのです。小さな足で大きな世界を、てくてくてくてく…。なんでも、自分でやりたいちびろばくんの小さな旅が始まります。4~5歳から。
著者等紹介
クロムハウト,リンデルト[クロムハウト,リンデルト][Kromhout,Rindert]
1958年、ロッテルダムに生まれる。図書館で一時働いたのち、1978年、子どもの本の作家としてデビュー。邦訳に『ペピーノ』(朔北社、1990年に銀の石筆賞受賞)などがある。独特のユーモアあふれる作品は、オランダをはじめ各国で、愛されている。国際児童図書評議会(IBBY)オランダ支部の要職を数年務め、評論家としても活躍中
ハーリンゲン,アンネマリー・ファン[ハーリンゲン,アンネマリーファン][Haeringen,Annemarie Van]
1959年、オランダのハーレムに生まれる。アムステルダムにあるリートフェルト・アカデミーでイラストレーションを学ぶ。児童書、学校用教材、新聞、雑誌等で活躍をはじめ、1991年からは、『木と少女』(未邦訳)など、絵と文の両方を自分で手がけた絵本も出している。リンデルト・クロムハウトと組んで、何度か絵本や絵物語を作ってきた。1999年に、ペリカンを主人公にした絵本『マルモック』(S.カウペル文、未邦訳)で金の画筆賞受賞
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業、1985年より5年間ヨーロッパで暮らす。現在は、オランダ語・英語・フランス語の子どもの本の翻訳に打ち込んでいる。『第八森の子どもたち』(福音館書店)で、第48回産経児童出版文化賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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