ＰＨＰ創作シリーズ エレベーター・ファミリー

エバンス，ダグラス【作】〈Ｅｖａｎｓ，Ｄｏｕｇｌａｓ〉/清水 奈緒子【訳】/矢島 真澄【絵】

ＰＨＰ研究所（2001/07発売）

• サイズ A5判／ページ数 103p／高さ 22cm
• 商品コード 9784569682952
• NDC分類 K933
• Cコード C8098

出版社内容情報

エレベーターに寝泊りする奇想天外な物語。

ウィルソン一家は休暇を過しにきたホテルで素敵な部屋をみつけた。そこはエレベーター。寝泊りした一家が珍事件を巻き起こす愉快な話。

ウィルソン一家は、夏の休暇を過ごすために、大きなホテルにやってきました。ところが、「残念なことに客室は満室……」のはずだったのですが……。従業員も知らない素敵な部屋をウィルソン一家は見つけました。なんと、そこはエレベーターの中？

▼エレベーターに寝泊りすることになったウィルソン一家は、ドアが開くたびにさまざまな人と出会います。旅から旅で家族と過ごせない営業マン、ファンに追いかけられて逃げるのに必死のロックバンド、いつも「急いでいる」奥様、恋に悩んでいるボーイくん……。

▼自分の時間をもてなくて、あくせくしている人びとをウィルソン一家はエレベーターの中に迎え入れます。そして、一家の心のこもったもてなしにふれ、そこを訪れた人にも安らかな時間がやってきます。

▼常識にとらわれないウィルソン一家の応対を通して、心のゆとりって何だろう、と考えさせられる不思議な物語です。

［1］この部屋に決めた！　
［2］新しいわが家　
［3］ミスター・ブラウン　
［4］新しい三人のお客　
［5］悩めるギャビン　
［6］ピザ一切れをかけて　
［7］ミセス・ゴールデンゲート　
［8］恋の手助け　
［9］パーティーの始まり　
［10］パーティーはつづく　
［11］あやしい二人組　
［12］リジーを救え　
［13］ウィルソン一家の旅立ち

内容説明

ホテルのエレベーターが気に入って泊まることに決めたウィルソン一家。たくさんの人がここを訪れる（ホントはエレベーターに乗っただけ）。旅から旅で家族と過ごせない営業マン、すてきなグループ名のロックバンド、いつも「急いでいる」奥様、恋に悩んでいるボーイくん、それからそれから…。ウィルソン一家の優しくも激しいおせっかいが巻きおこす、ちょっぴり不思議な物語。小学上級以上。

著者等紹介

エバンス，ダグラス［エバンス，ダグラス］［Ｅｖａｎｓ，Ｄｏｕｇｌａｓ］
米国人。教育学修士号取得後、米国内の小学校や、ロンドンとヘルシンキのインターナショナル・スクールで教鞭を取った。米国カリフォルニア州在住

清水奈緒子［シミズナオコ］
常葉学園大学卒業。大人のための子どもの本の資料館「遊本館」スタッフ。静岡県在住

矢島真澄［ヤジママスミ］
ＴＶＣＦ、新聞、ポスター等にイラストレーションを発表するかたわら、絵本、児童書を手がける。東京在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Squirrel]

絵本かと思って図書館へ行ったら児童書、でもせっかくなので借りました。エレベーターに泊まるという発想がすごい。そして、なんていい人たちなんだ。ここのホテルのエレベーターは広めなんだよね。

2013/05/17

[瑪瑙（サードニックス)]

高級ホテルの部屋が満室だった為に、エレベーター内に宿泊するなんてホテル側にとっては迷惑な話。でも、ウィルソン一家にとっては家族で一緒に過ごせる最高級のお部屋に大変身！その発想に脱帽です。一家はとても心の温かい人達。エレベーターに乗ってくる様々な人と交流します。エレベーター内でパーティーを開くなんて本当にユニークで面白すぎます。

2013/05/26

[Ryuji]

★★★★☆これ児童図書（小学校高学年向け）。ですが侮ってはいけません、なかなか面白い本です。ホテルの部屋が満室なので何の疑問もなくエレベータに泊まるという発想が良い、そしてその部屋の室番号は「オーティス」！大笑いです。以前読んだ「地球がもし100cmの球だったら」という児童図書（科学系）もなかなか面白い本でした、児童図書を侮ってはいけない。

2013/05/26

[けいねこ]

ウィルソン一家がホテルにやってきたのに、満室で泊まれないだって？　でも、ここにすてきな部屋があるじゃないか。というわけで、ホテルのエレベーターが気に入って泊まることに決めちゃったウィルソン一家だけど、さてさてどうなるの？ 完全にエレベーターを自分たちの部屋と決め込み、家具は手に入れるは、食事は配達させるはと、好き放題のウィルソン一家にびっくり。でも、周りを困惑させながら、みんなを幸せにしていまうなんて、すごい！　頭のこりをほぐしてくれるような本です。

2005/10/19

[sakko/さよ]

絶対迷惑だろ！ありえん！って最初は思ったけど、読んでるうちにこのファミリーが好きになってきた。アメリカの有名ホテルのエレベーターなら１Ｋぐらいの広さはあるんだろうな。おもしろかった。

2013/06/12