出版社内容情報
ネコのミミと別れて、引越してきたゆうこは、新しい学校にもなじめません。そんなゆうこに、先生がステキな手品を披露してくれました。
おとうさんの転勤で、離れ離れになった、ゆうことネコのミミ。新しい学校になじめないゆうこはいつも寂びしそうです。一方、おばあちゃんと家に残ったミミも元気がなく、えさを十分に食べません。おばあちゃんが心配になるほど、悲しそうにじっとうずくまる日が続きました。
▼転校して三日目、えりこ先生が「『てじな』でかんげいかいをする」と提案しました。先生は子どもたちが期待に満ちた目で見守るなか、生クリームの入ったびんを振りはじめます。やがて、生クリームはおいしいバターにかわりました。
▼一口食べたとき、ゆうこは寂しさのしこりが、溶けて流れたような気がしました。
▼ゆうこから話を聞いたおばあちゃんが、ミミのためにバターを作りました。ミミも久しぶりにバターたっぷりのパンをおいしそうに食べました。
▼手作りのバターを通じて、ゆうこもミミも元気になれました。
▼少女の優しさ、先生のおもいやりが伝わる心温まる感動の物語です。
内容説明
「さてさて、この生クリームが、びんの中で、どんなものにかわるでしょう」元気になれないゆうこに先生が見せてくれたてじなって…?小学1~3年生向。