出版社内容情報
明治の辣腕外相として名を馳せた陸奥宗光、その青春時代の物語。紀州藩を一族脱藩し、龍馬と出会って才能を開花させる姿を描く歴史小説。
【著者紹介】
作家
内容説明
明治国家の不平等条約改正に辣腕をふるった稀代の外交官・陸奥宗光は、わずか二十歳のとき、坂本龍馬に見出された。父・伊達宗広は紀州藩の要職から政変で追われ、一族脱藩の憂き目に遭う。しかし京の寓居を龍馬が訪ね、そこでの出会いが伊達小次郎(陸奥宗光)の未来を拓いた。怒涛の幕末日本を龍馬の傍らで歩みつつ、才能を開花させていくのだ。陸奥と龍馬の青春の日々を、瑞々しく描く歴史長編。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がっちゃん
1
陸奥宗光の年譜小説。2014/05/27
yamatoshiuruhashi
1
副題「坂本龍馬と陸奥宗光の青春」。陸奥宗光を主人公とし、その人生において大きな影響と庇護を与えた坂本竜馬の物語。自ら剣道に励み剣豪小説に一山をなす著者が、和歌山県出身者として郷土の偉人、紀州藩士の息子・陸奥宗光をいかに描くか非常に興味があった。司馬遼太郎の「竜馬が行く」をはじめとして坂本龍馬本と認識の違いなども興味深い。(たとえば、海援隊いろは丸と紀州藩船明光丸の衝突事件は、海援隊側に非があるのに因縁をつけたような描写。)維新後の外交官、外務大臣としての記述がないのが残念である。2013/12/08
たち
0
序章の父:宗広の話が面白かったが、後は駆け足の展開で今ひとつ…2014/01/13