PHP文庫<br> 義経不死伝説

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PHP文庫
義経不死伝説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569679242
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0121

出版社内容情報

源義経は、なぜ「不死伝説」とともに後世に語り継がれたか? 平清盛との関係から北行伝説まで、著者の集大成の考察を盛り込んだ好著。

内容説明

兄・源頼朝の挙兵に参じ、劇的勝利を重ねて壇ノ浦に平家を滅ぼした源義経。のち頼朝に疎まれ、奥州藤原氏に身を寄せるが、四代泰衡に攻められ、自刃して果てたという。しかし史書の不自然な記述や、奥州各地の北行伝説から考えるに、義経は生きていた可能性が高い。では、どこで、何をしていたのか?日本史最大の英雄の日本史最高の謎に迫る。

目次

第1部 義経はなぜ「悲劇のヒーロー」なのか(義経と清盛の知られざる因縁;雌伏の時代―空白の六年間の謎;天才軍人・義経―鮮やかすぎる平家追討戦;政治家・頼朝との越えられない壁)
第2部 義経はどこへ消えたのか(「北行伝説」に隠された秀衡のシナリオ;平泉を滅ぼした男・泰衡の謎;義経は奥州支配の野望を抱いていた?;『吾妻鏡』の矛盾;義経はどこへ消えた?;滅びの方程式)
第3部 周辺人物から見えてくる「義経」の実像(消えた黄金と忠衡の秘密;常陸坊海尊の秘められた任務;浄瑠璃姫が青森に現れた(?)理由
西行が果たした本当の役割
ジンギスカン伝説はなぜ生まれたか

著者等紹介

中津文彦[ナカツフミヒコ]
1941年、岩手県一関市生まれ。学習院大学卒。1982年、『黄金流砂』にて第28回江戸川乱歩賞受賞。歴史を題材としたミステリー、社会派推理分野で活躍。2012年4月24日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

8
源義経が平泉で自刃せずに北行して大陸に渡ったという説を紹介しています。しかし、「義経=ジンギスカン」説でないところがまた面白かった。2015/09/12

maito/まいと

4
源平合戦の悲劇の英雄・源義経。兄・頼朝に追われ、たどり着いた奥州が最後の土地と言われているけれど、生き延びたとか、チンギス・ハーンになったとか、生存伝説は今なお根強い。がその一方で人々の願望レベルでしか研究が進んでいないこの謎に挑んだのがこの一冊。驚いたのは推測レベルからかなり緻密な分析まで、様々な要素を織り交ぜて、自刃でも脱出でもない、奥州を護るための壮大な計画のための一時離脱だった、という第三説が出て来るとは・・・正直非常に惹かれる話しであるだけに、続報がご本人から聞けないのが残念だ。2013/03/14

かわくん

2
源義経の北行伝説が東北地方にある。平泉で死なず岩手県沿岸部を北上し、青森を経て北海道、そして大陸へと続く壮大な物語だ。私が義経の北行伝説を初めて知ったのは高校生のころ。今から40年前の話になる。高木彬光の「成吉思汗の秘密」という歴史推理でだった。当時は「そんな話もあるのか」という程度の興味だった。ところが今の会社で新人のころ、職場に文壇デビュー前の中津文彦氏がいて、「宮古の黒森神社という名前で何か連想しないか?」と尋ねられた。私は聞きかじった知識で「九郎義経ですね」と答えた。それからこの北行伝説が頭の隅に2012/12/22

津島澪

1
西行との関係づけるのは、はじめて聞いた説で新鮮。やっぱり、義経北行伝説は、ロマンがあるね。2014/11/20

石井直樹

1
いろいろ興味深い内容だったけど、文章の末尾が「~かもしれない」とか「~だったのではないだろうか」みたいなのが多過ぎる。2013/02/05

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