出版社内容情報
功徳を求めないから、ご利益が嬉しい――著者が折々に綴ったエッセイから、心といのちに新しい風を吹き込む禅の訓えに触れられる好著。
内容説明
「無功徳」とは、文字通り「功徳なし」のこと。梁の武帝が仏法興隆に大きく貢献、「自分にどんな功徳があるか」と禅宗の開祖・達磨大師に訊ね、返ってきた答えだ。「功徳を積んでいる」と意識した瞬間、功徳そのものが台無しになる。禅らしい奇抜なおしえだが、今の日本人にこそ、こんな姿勢が必要なのではないか―著者折々の随想を「無功徳」という禅語でくくり、しなやかで風流な生き方を世に問う。
目次
第1章 人間関係の悩みを解決する(自分を変える 禅の手引き―人間関係の悩みへの処し方;大目にみる―分析や計画はほどほどに、にこにこ仕事するために ほか)
第2章 生きにくい世の中の、瀬戸際に思う(絶対的なモノサシはない 相補的な見方(一)―真理を求める意志と、現状を温かく容認する態度
破綻しかけている教育現場 相補的な見方(二)―医療、福祉、教育の現場に求められる双つの眼差し ほか)
第3章 心という危険物を取りあつかう(安楽の法門―不便さや苦痛とのつきあい方;自殺と向き合う―無常な「いのち」のなりゆきを見つめて ほか)
第4章 人生の豊かな時間をつくる(「金銭的満足」と「心の豊かさ」の方程式―概念を捨て、本当の「いのち」に目覚めるために;お金で買えないもの―商品化できない「幸せ」とは何か ほか)
第5章 無功徳を生きる(風流の起源―自然の脅威や、死や病など非日常を宥める禅の心がけ;裸にもどって出直す―分業の有難さと、独りではないことを実感する法 ほか)
著者等紹介
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験する。その後、京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。僧職のかたわら執筆活動を行ない、デビュー作『水の舳先』が芥川賞候補作となる。平成13年『中陰の花』で同賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かいてぃ〜
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マサトク
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