出版社内容情報
『古事記』には、神様同士の大ゲンカから兄妹恋愛まで、トンデモない事件が満載だった!! 漫画入りで、楽しくわかる日本の始まり。
【著者紹介】
佛教大学文学部歴史文化学科教授
内容説明
日本の起源を記す最古の歴史書『古事記』。難しそうに思えかもしれないが、その内容は冒険と色気にあふれた一大スペクタクルだ。本書は、そんな『古事記』を、この上なく平易で明るい解説とツッコミ満載で紹介する。「稲羽のシロウサギ」「海幸彦と山幸彦」など、知っているようで知らないエピソードもばっちり収録。
目次
第1章 日本誕生と神々の物語(イザナキとイザナミ;天の岩屋とヤマタノヲロチ ほか)
第2章 英雄たちの伝説(神武東征;欠史八代と神のたたり ほか)
第3章 愛と皇位をめぐる人間ドラマ(仁徳天皇の良政と跡目争い;兄妹恋愛と天皇暗殺事件 ほか)
第4章 知っとこ!『古事記』(『古事記』のこだわり、ラッキーナンバーは三五七;『古事記』の世界は、垂直方向に広がる三層構造 ほか)
著者等紹介
斎藤英喜[サイトウヒデキ]
1955年生まれ。日本大学大学院博士課程満期退学、佛教大学歴史学部教授。神話・伝承学を専攻するいっぽうで、国文学、歴史学、民俗学、スピリチュアリズムなどの分野との交流のなかから、独自の研究テーマを追求している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
63
神は案外人より残酷で傲慢な存在なのかもしれない。それだけ力があるということなのだろうけれど…やたらと好戦的で、性に自由。そのおかげで滅びることなく日本が今尚存在しているというのも事実だから、やはり神の系譜は偉大なのだろう。日本最古の歴史書『古事記』を可愛いイラストと思わず笑ってしまうツッコミで分かりやすく解説している一冊。何度読んでも『古事記』の難解さと神の名の複雑さは変らないけれど、何度でも手に取ってしまう。自分に害を為すものなら親兄弟友人だって殺せちゃう。我儘で強引。だけど読む価値アリ、な日本神話。2022/11/03
くまちゃん
30
古事記というものを以前から読みたいと思っていたが文章が難しく中々手に取れないと言うのが現状だった。この本は要点だけをまとめて分かりやすく解説してあり、とても読みやすかった。イザナミとイザナギの話、アマテラスの話、スサノヲの話など魅力的な話が沢山ありオススメの作品。2016/05/26
べっち
24
★★★★帯に書いてあった通り、「はちゃめちゃすぎるぜ日本神話!」(笑)。特に神武天皇がでてくるまでは、何でもありすぎて何回も「なんでやねん」と突っ込んでしまいました。息子が母を妻としたり、兄が妹を妻としたり、とてもややこしく、正直家系図は全く理解できませんが、ストーリーだけでも十分面白かったです。次は以前りんごさんに教えて頂いた角川ソフィア文庫の古事記や日本書紀、ギリシャ神話なども読んでみたいと思います。2015/01/17
よう
19
古事記をわかりやすくライトに紹介している解説本。イラストのかわいさから十代向けでもあるのかな。古事記の構成、中身の解説はもちろん、日本書紀との違いや後の時代とのちょっとした関連などの豆知識的コラムまである。Amazonレビューで怒ってる人もいたが、今時な価値観で説明してくれているのがいい。この本を通して、日本最古の歴史書である古事記が、ファンタジー要素・スピリチュアル要素を盛り込んだ物語であることが伝わる。自分のように古事記をちゃんと読んでなくても、古事記を知った気になれる本。(↓以下、古事記への印象)2019/06/11
わった
16
本当にとんでもなく面白かったです。イザナギイザナミの前にも神様っていたんだ、とか、教科書でみかける古事記の範囲内の天皇は"国家制度のないところを必死に基礎を作っていった人"と思ってましたがぜんぜんそんなことなかったり。雄略天皇の悪名高さや、天皇殺しを行った7歳の子どもの話など、驚くことがたくさんありました。 こまかい章に分かれて合間に余談も入っているタイプで、普段なら読むのに飽きてしまうのですが、この本は前章とのつながりがあって流れもキレイだったので、すらすら読めました。2019/06/25
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