出版社内容情報
大学生のミラは具合の悪い祖母に代わって居酒屋のおかみになる。ひと癖あり、わけありと、店に集まるお客たちとの交流と奮闘を描く。
【著者紹介】
作家
内容説明
山桃寺まえみちにある小さな居酒屋「福乃」のママ・ミラちゃんは、現役の大学生。体調の悪い祖母に代わって急遽店を切り盛りすることになり、孤軍奮闘している。大らかでマイペースなミラちゃんの店にやってくるのは、一風変わった客ばかり。彼らに支えられ、店が軌道にのりはじめた矢先、ミラちゃんのことを探る謎の男が現われて…。不器用に生きる人々の悲喜こもごもを温かい眼差しで描いた物語。
著者等紹介
芦原すなお[アシハラスナオ]
1949年、香川県生まれ。1990年に『青春デンデケデケデケ』で、第27回文藝賞を受賞し、91年には第105回直木賞も受賞する。以後、みずみずしい青春小説や、女性をヒロインにしたハードボイルド、連作短編ミステリーなど、さまざまな味わいの作品を発表しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
86
単行本にて読了。行きつけの呑み屋って、いいよな・・・共に呑みで語った仲間たちを想い出す。常連で花見に行ったり、海水浴へ行ったり、蟹食いに行ったり、想い出は尽きない。2014/11/09
kishikan
46
なんてほんわかしたタイトルじゃありませんか。これだけで、芦原さんらしいって思っちゃいますよね。東京の郊外、妙法寺というお寺の境内に山桃の木が生えていることから、このお寺は「山桃寺」と呼ばれている。寺の前のひなびた道が「まえみち」。この道沿いに「福乃」というスナック的な小さなお店。本当は福乃さんのお店だけど、急に店をやめることになり後を引き継いだのが孫娘の女子大生ミラちゃん。この店のお客さん、そしてミラちゃんの家族、おばあちゃんを巡ってのお話。切ない話だけど、芦原さんらしいゆったりしたおとぼけた会話が絶妙。2012/11/08
したっぱ店員
41
祖母の代わりに小さな居酒屋をきりもりすることになった女子大生ミラと、常連さんたちの日常…で想像するような、ほっこりとかお腹すくとか全然無い。それでもいいんだけど、この常連たちの造形や、ミラのポップ具合がとにかく古く感じられて辟易。好きな作家さんなのに残念ながらずっと引き気味で読んでしまった。なんかすみません。2019/02/14
とし
35
読友さんの感想を読んで、芦原すなおさん初読み。身近にありそうな、起こっていそうと思わせる物語。話があっちこっちに飛んでいそうなのだが、テンポが速く面白く楽しく、全てに思いやるミラちゃんは良いね~。2013/11/05
たるき( ´ ▽ ` )ノ
25
Kindle Unlimitedにて。私には合わなかった。出てくる料理のひどさには笑った!2019/07/26
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