出版社内容情報
2023年12月15日、関東で発生した直下型地震が房総沖のプレート型地震を誘発。広がる火災、押し寄せる巨大津波から、生き残るすべはあるのか!?
【著者紹介】
作家、軍事ジャーナリスト
内容説明
2023年12月15日、関東一帯を東京湾直下型地震と房総沖プレート型地震が襲う。東京湾に10メートル超の大津波が押し寄せ、荒川の堤防は決壊。高速道路では大規模な車輛火災が発生、それが木造の民家に燃え移って延焼!巨大津波、広がる火災から、生き残る術はあるのか!?「想定外」の連動地震に人々がいかに行動し、サバイバルに結びつけるかをシミュレートした衝撃の近未来ノベル。
著者等紹介
柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
作家、軍事ジャーナリスト。1942年、愛知県生まれ。1965年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中より、コンゴ動乱やアルジェリア戦争に参加。1970年代初頭よりアメリカ特殊部隊に加わり、ラオス内戦に従軍する。1986年より作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Our Homeisland
29
この作者のものは初めてでしたが面白かったです。具体的な地名が多くでてきて迫真に迫る内容で興奮して読み続けることができました。多摩川の小向という地名がでてきたりしていて、ちょうど、これを読み終わった直後に、大雨で多摩川決壊のおそれというニュースがあったり、まさに今この時にも鬼怒川決壊のニュースが伝えられたりしているというタイミングだというのも何かの縁かもしれません。読者メーターで調べたら、かなりたくさん書いているこの作者のものがほとんど読まれていないことが分かりました。(続く)2015/09/09
RIN
23
首都直下型地震とプレート移動の大津波が来たという設定の近未来ノベル。政府やテレビのPRビデオかドキュメントドラマ仕立てのようで「小説」を期待して読むと正直少しも面白くない。だが、軍事ジャーナリストの肩書を持つ著者の作品だけに、これは災害に際してのサバイバル術伝授のハウツー本として読むとかなり有益。端的に言えば「高見の見物を決め込んだ人たちが結局勝ち組」ということになるかな(文字通りの意味で悪い意味ではなく)。日頃からの防災グッズの準備だけでなく事前の避難シュミレーションが重要。1都3県在住者は読むべし。2013/06/27
Tomomi Yazaki
15
2023年の某日夕刻、東京で突如大地震が発生。政府や人々の対応は東日本大震災の時とさほど変わらず、大津波が発生するまでは、結局何もできずそれを侮っていた。助かる者、死ぬ者。一瞬の判断が生死を分ける。その死に方も千差万別。圧死、焼死、溺死。泣き叫ぶ者、それさえも許されず波にのまれる者、潔く覚悟を決める者。その全てが死んでいった。著者曰く、政府が弱体化した時代に大震災が起こる。阪神淡路大震災然り、東日本大震災然り。果たして今の政府は?いずれにしても震災前の忠告、yあ 間 N意 埜 b於 レ。これに尽きます。2021/11/10
大奥のじぃ
12
時は近未来、東京湾北部を震源とする直下型M7.9の地震で首都機能が麻痺、つすいてフィリッピンプレートを震源とするM8.6の地震は大津波を発生させと峡湾を二重に襲うパニックシュミレーション物語であり、熊本震災M7.3直下型で被災し1週間後の今読んでいる。激震に火災、津波と3段階での攻撃が今回は激震だけですんだ、一部の土砂崩れを除いてそして、自然の脅威と人間の無力感をまざまざと見せられた。首都でこのレベルの災害が起きない可能性を祈るだけである。2016/04/27
くまかほ
11
東京に大地震が起きたら…というシミュレーション小説です。最悪の状況を描いたフィクションではありますが、東日本大震災の様に予期せぬことが起こる可能性もあるので、普段からどう行動すれば良いか考えておくべきだと思います。2019/05/28