内容説明
誰でも平穏な人生を送りたいと願っている。それにも拘らず人生は用心しても避けられないほどに、トラブルの連続である。だが、誰も助けてはくれない。自分を守るのは、自分しかいない。困難に遭ってもそれをバネにできるようなたくましい人になることが、幸せになるための唯一の方法なのだ。これからの時代を生きるために必要な、心の持ち方。やりきれない思いを抱えるすべての人に捧げる一冊。
目次
第1章 トラブルは避けて生きられない
第2章 トラブルに立ち向かう
第3章 絶望感から自分を救う
第4章 強くなる以外に道はない
第5章 生きることは戦うこと
第6章 たくましくなる
第7章 豊かな人生を送るために
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学准研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャウアー研究所准研究員、日本精神衛生学会顧問、産業カウンセリング学会元理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
18
たくましい人とは「どのような人間と直接対決をしても負けない人間になる」と誓う。たくましい人とは、凸の人ではなく、凹の人なのである。たくましい人とは、今の自分の苦しみを楽観的に解釈できる人である。だから自分に絶望しないこと。自分は弱いと間違って思いこまないこと。じぶんには戦う力がないと思い込まないこと。八方塞がりの人生を打開する道は、ただ一つ八方美人を止めることである。楽観的になり、アクティブになる。「オレが解決する」と前向きになる。たくましい人はたじろがない。2012/07/16
アイスマン
15
たくましい人は、大トラブルの中にあっても毎日の生活をキチンとする。 「今すぐ解決しよう」ではなく先を見ながら1mmずつでもいいから解決しようとする。 「今が勝負」ではない。「いつか必ず」なのである。 ズルい人を恨んでストレスから消耗して病気になるくらい愚かな事はない。 自己実現のためにエネルギーを使う生き方を貫き通す。それこそが騙した相手への最高の「仕返し」である。 足を引っ張られたら引っ張られたでいい。しかし自分の進む道は変えない。2018/07/25
アイスマン
7
搾取タイプの人に親切にするとトラブルとなる。 人は相手の行動の動機を、自分が同じ事をする時の動機と同じだと思う。 搾取タイプの人が他者から親切にされたとする。 すると搾取タイプの人は弱みがあるから親切にしていると解釈する。または自分を騙すための親切だと解釈する。 搾取タイプの人は自分に弱みがある時や相手を騙すためにしか人に親切にしないからだ。 そして「こいつを脅かせばもっと搾取できる」または「そう簡単に騙されてたまるか」と考えるのである。 従って、人を見ないで親切にするとトラブルに発展するのである。2016/06/18
ロッシ
5
この本を読んで、とても反省させられる点があった。昔からつらいと感じる局面に遭遇した時、いつも、つらいと感じながらそのまま過ごしていた。それはとても疲れる。しかし、この本では、戦うことによって、どんなつらい局面も必ず解決できると書いてある。そして、解決していくことで、人はどんな修羅場の中でも安らぎを得られるような人間になれるそうである。確かに、自分は、戦いを避けていたのかもしれない。教えてくれた著者に感謝感謝。2012/05/27
にゅ
3
今まで読んだ諦三本の中でも特に荒削りな印象だが、自分が歩んできた道を振り返ると一番心に染みる。苦しみや生き辛さの種は自分の中にある。日々のトラブルはあくまでそれが表面化したもので、自分で解決しなければ逃げたり誰かに解決してもらってもまた同じ様な事が起こる。最初は怖くて嫌でも「俺が解決する」と腹決めて自分から立ち向かっていくことが唯一の解決策。ひどい逃げ癖があった俺も、かけたくない電話をかけ、会いたくない人に会い、頼みたくもないことを頼んできた。本当に嫌で怖くてたまらなかったが、そうして良かったと本当に思う2021/07/19
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