内容説明
人には自ら治る力がそなわっている。その治癒力を活性化させることで、絶望的な病から奇跡的に生還した人は少なくない。現代医学から、自然生薬、シャーマニズムまで、人が治るメカニズムを究めたワイル博士が、自らの臨床体験をもとに、実際の治癒例と処方を具体的にわかりやすく記し世界的ベストセラーとなった医学の革命書。
目次
第1部 治癒系―ヒーリング・システム
(熱帯雨林からのプロローグ;わが家の裏庭で;素人の治癒体験談 ほか)
第2部 治癒系を最大限に活かすには(治癒系を阻害する八大要因;治癒が起こりやすい食生活;有害物質から身を守る ほか)
第3部 もし病気になったら(治療法の選びかた;代替療法の選びかた;賢い患者の七大戦略 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キジネコ
43
難敵でした。読んだからって理解が届かん部分の方が多いのですが一貫して伝えようとしておいでなのは、大事なのは心構えである、という事。医者がナント云おうとネガテイブなことは信じなくて良い(;^_^A先ず 自分が自分の治癒を目指す力を信じ、その力が発揮されやすい状態を確固たる意志の主体として実践すべし!!と微に入り、細に及ぶダメを繰り出します。採食の項などに至っては、内心の声「喰うモンないやん」の苦笑いに繋がるんですが「私は斯く行う」という博士の金言の10/1くらいの真似から始めてみようかと…2020/08/10
しょーた
36
医学に関して、理論的かつ体系的に、症例を交えながら書かれた骨太な本。今まで読んできた健康や医学本の中で最も収穫があった。著者の主張は、現代医学に対して、今もなお色褪せない警告を突きつけている。東洋医学の治癒と西洋医学の治療を対比しながら、治癒とはどういうものか?治癒と心の相互作用は?治癒を上手く働かせるためにはどうすれば良いか?など、具体的に解説している。病気を治すには、体の外側から施す治療を活用しつつ、最終的には体の内側から起こる治癒力を高めるのがベストだと感じた。西洋医学に偏った主張本も読んでみたい。2014/02/12
デビっちん
21
医者の力や投薬によって病気が治るのではなく、自身が本来持っている治癒力が病気を治すのです。その治癒力を高め、引き出すための方法を教えてくれている本でした。病気は生活のアンバランスさが治癒系の限界を突破したときに表出するという表現にとても納得しました。不調和な生活をしていても健康でいる人、一方で、健康的な生活をしているのに病気がちな人の差がわかった気がしました。こころと霊性の関係を呼吸によって制御できたり、汚染からの除去方法なんかも記載されていました。+治癒系の容量を大きくするために何をしよう?2017/02/28
ジョニジョニ
19
医者は病気と薬の専門家という感じで、健康な人についての関心が薄いんじゃないか、と思ってしまう。原題は「自発的治癒」で、ケガにしろ病気にせよ、治すのは自身の治癒力だと思います。いや、痛い!とか苦しい!という時には、なんとかしてーと助けを求めますけどね。僕の腰痛を治してくれた、ジョン・サーノ博士のTMS理論もとりあげられていて、グッと信頼をおけました。本を読むこと、人の話を素直にきくこと、それが大事だと思います。「バランスの良い食生活を」なんて、病気するまでちゃんと聞いてませんでした。2022/12/12
月乃雫
18
病気と戦うよりむしろ病気を受け入れる。病気の受容は、自己の受容。諦めるのではなく、医者任せにするのでもなく受け入れる。病気も自分の身体の一部と受け入れることが、心と身体が一体になること。心の転換が、治癒の扉をあけるマスターキー。受容はすべてにおいて大事なことなんだな。2015/05/26