PHP文芸文庫<br> Dの変身

電子版価格
¥650
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

PHP文芸文庫
Dの変身

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569676197
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

学生時代の「デキ婚」で家庭を築いたD=増岡大輔。妻が息子の教育にのめり込むにつけ、「こんなはずじゃなかった」との後悔が募る。そして離婚を決意した彼は、発作的に息子の教育費を浮気相手へ送金。ところがヒトケタ間違え、銀行口座はほぼ空に!だがそれは増岡家に襲いかかる波津のような悲劇の序章にすぎなかった。次の展開がまったく読めないパニックサスペンス。

著者等紹介

吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年、東京生まれ。一橋大学商学部卒業。75年よりニッポン放送勤務。ディレクター、編成プロデューサーを経て、83年より89年まで扶桑社の書籍編集長。90年より専業作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco夏ko10角

21
学生時代にできちゃった婚をしてから5年たち…。大輔はもうともかく、巻き込まれちゃった人がかわいそうだな。2019/07/23

MJ

10
吉村先生が勤務されていた頃のニッポン放送は、フジテレビの親会社で会社資産も潤沢で、毎晩のように職場から歩いて銀座のクラブに繰り出していたから、周りに大輔や瑛子のような人間が結構いて、酒を飲みながら、バカだよねー、って言っていたのかも知れませんが、今の時代ではちょっと感情移入できないかな。2020/04/04

ヤスヒ

8
吉村さんの小説とは相性が良いらしくこの作品も面白かった。学生時代に「デキ婚」をしたDこと大輔。そんな形の結婚をした事を理由に徐々に不満が溜まり…という幕開け。家庭持ちなのに浮気等々、そんな自分勝手で幼い行動に前半は全く共感できずに読み進めたがある事がきっかけでストーリーが大きく動く。あまりにも怒涛の如く押し寄せる展開。そこからは一気読みだった。大輔の母の告白の場面には思わず涙。結局この家庭の結末は●●だったけれど読了感は良かった。大輔の「夢があるから欲はいらない」という言葉。Dは確かに変身したようだ…。2012/09/07

🌙 🈷 が き れ い

3
学生時代、遊びのつもりで付き合っていた瑛子を不用意に妊娠させた増岡大輔(D)は、双方の親に結婚を余儀なくされる。だが時間が経つにつれて、結婚したことを窮屈に感じて後悔するようになり、不満を文章にしてノーパソに書き込む。そして結婚五年目、大輔は妻子を捨てることを覚悟した上、女子大生のキャバクラ嬢と不倫の恋に落ちる。彼女との人生こそが、自分の新たな夢だと信じて、殺人事件に巻き込まれる運命が待っていることも知らずに……。筆力があって文章も凝っており、また内容も充分面白いのに、ヒットしないのはやはりもったいない。2021/09/27

エターナル

2
最初主人公は最低な男でしかなかったけど、子どもへの接し方、妻へ宝くじを譲ったことで見直した。 あっと言う間に読めて、読後も良かった。2019/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2880080
  • ご注意事項

最近チェックした商品