内容説明
医師としての冷めた眼と、作家としての温かな眼で、男と女の心と身体の真実をみつめ、多くの作品に結実させてきた渡辺淳一。本書は、その著作にちりばめられた愛と生をめぐる名句や、深い洞察に裏打ちされた至言を収めたアフォリズム集である。つねに新しい愛の形を描き続け、読者の支持を得てきた著者の文学の魅力と豊饒な言葉の海にひたり、人生を歩む上での発見と示唆に富んだ時間を堪能することができる。
目次
第1章 男と女のいる風景(持続する意志;男と女のあいだ ほか)
第2章 女だけの風景(女の心理と生理;強い性 ほか)
第3章 男だけの風景(男というもの;男の哀しみ ほか)
第4章 生と死の風景(生きていく日々;若さと歳月 ほか)
第5章 季節の風景(ひとつの真実;さまざまなタイプ ほか)
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。1958年札幌医科大学卒業。医学博士。母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で第63回直木賞を受賞。1980年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞受賞。2003年には第51回菊池寛賞受賞、また、同年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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