内容説明
待てど暮らせど花婿は来ない…。傷心の結婚式を気に病み、自殺をはかったしのぶは記憶喪失に陥ってしまう。式に参列していた亜由美と聡子は事の成り行きを案じて追っていくうちに、意外な事実を突き止める―。雲隠れした花婿の正体、非情な殺人事件を隠蔽工作する“M電工”の内実…。企業論理に呑み込まれていく人間たちの哀しさ、したたかさを縦横に描ききった表題作ほか、非行少女集団“青いバラ”から更生しようと必死で生きる少女を追った「立ち止った花嫁」の二編を収録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール読物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
73
女子大生・亜由美と愛犬ドン・ファン、友人の聡子、刑事の殿永、恋人の谷山助教授。5人のどたばた喜劇。 「立ち止まった花嫁」は、いれずみをした少女といれずみをした先生の関係が最大の見せ場。 「闇に消えた花嫁」は、最初に消えたのは花婿の方。多少のわかりにくい標題。 いずれもどたばた殺人事件。人が亡くなったことへの重みが薄いのが難点。2010/12/03
sora
15
どのシリーズも主役はヒロイン。塚川亜由美にも惹かれるけれど、そのシリーズはわき役がいい味を出しています。どぼけた雰囲気があるのに名刑事の殿永部長刑事。恋人の谷川大学助教授は文字通りお堅く、恋人の亜由美に翻弄されている様子が初々しい?!親友の神田聡子は、ひろーい心で太っ腹?でヒロインとよいコンビです。さらに少女アニメが大好きな、涙もろい父親。そしてなんたって、私の一番のお気に入りは、ある時は夢見るおばさん!、ある時は娘をからかって楽しみ、まれにデート!?を楽しむヒロインの母親です。2013/10/23
肇
4
ラストが気になって、すごい早さで読みました。割と面白かった。2009/10/07
さやか
4
このシリーズ結構好きかも~。2003/10/04
ここなつ
3
疲れて何も考えたくない時は、赤川次郎かソリティアか。期待を裏切らないずっこけ満載ですが、亜由美ちゃんのシリーズは結構好きかも!ガールズチームの抗争とか、リストラ部屋とか、時代を感じました。2017/04/13