内容説明
北近江の勇将、浅井長政。その実力を認めた織田信長は、妹・お市を嫁がせ、長政と同盟関係を結ぶ。その後、長政とお市は三人の娘をもうけ、浅井家の行く末は安泰にみえた。しかし、信長のたび重なる非道な振る舞いに怒りを募らせた長政は離反を決意する―。三女・お江を通じて徳川の治世にまで受け継がれた「浅井と織田」の気概を、膨大な史料をもとに描いた渾身の大作。
著者等紹介
近衛龍春[コノエタツハル]
1964年、埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転職。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryuji
5
★★★★★読む前はそれほど期待していなかったのですが、この本なかなかの良作です。信長から家臣のように扱われながら自身(長政)はあくまでも同盟者であるとのプライドと葛藤。父(久正)や家臣、お市の方達との関係に苦悩する姿。越前・朝倉と組むも、義景のあまりの愚鈍さに後悔の念を抱きながらも朝倉を頼らざるを得ない不甲斐なさ。恐らく現実の浅井長政もこうだったのだろうと思わせます。2013/02/25
夏花
2
浅井長政が六角氏からの独立から始まり、織田との戦に敗れるまでを描いたお話。もう少し市さんの側も読みたかったなと思います。2014/11/25
ひかど
1
浅井長政の飛躍。そして信長との関係を断ってからの奮戦。そして生涯を終えるまでの要所を抑えて書かれているなと感じました。2011/11/30
おそばやさん
0
超有名武将からの視点でしか小説を読んでいなかったため、このような本は とてもいい刺激になった。2012/11/23