出版社内容情報
坂本竜馬暗殺の謎に迫る歴史ミステリー小説。
坂本竜馬暗殺の意外な黒幕とは? 謎の人物から再捜査を依頼された“明治の名探偵”鬼木寛次郎が、真犯人に迫る歴史ミステリーの傑作。
慶応3年(1867)11月、盟友・中岡慎太郎とともに、京都・近江屋で暗殺された坂本竜馬。
▼それから5年、この事件の再捜査を、邏卒・鬼木寛次郎がある人物から依頼される。なぜ今ごろ……。とまどいながらも真相を追い求める寛次郎の前に、意外な人物が現われて彼の行く手を阻む。
▼“明治の名探偵”がたどりついた真犯人とは?
▼竜馬暗殺の黒幕を暴く歴史ミステリー小説。
▼『竜馬暗殺からくり』を改題。
●第一章 別れ路
●第二章 訪問者
●第三章 再会
●第四章 京都
●第五章 居留地
●第六章 証言者
●第七章 にわか雨
●第八章 張り込み
●第九章 日記
●終章
●あとがき
内容説明
慶応3年(1867)11月、盟友・中岡慎太郎とともに京都・近江屋で暗殺された坂本竜馬。それから5年、この事件の再捜査を、邏卒・鬼木寛次郎がある人物から依頼される。なぜ今ごろ…。とまどいながらも真相を追い求める寛次郎の前に、意外な人物が現われて彼の行く手を阻む。“明治の名探偵”がたどりついた真犯人とは?竜馬暗殺の黒幕を暴く歴史ミステリー。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年、熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、94年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しーふぉ
17
坂本龍馬の暗殺犯を明治の巡査が探すというストーリー。坂本龍馬の暗殺事件には謎が多い。物証としては下駄と鞘が現場に残されていて、これは新撰組の原田ものだと分かっているがどうも疑問が。確かに襲撃するのに下駄履いて行くかね?もう一つの容疑者は京都見廻組。今井信郎の告白があるから本命だけどいろいろ矛盾もあるようで。意外と過激な攘夷浪人の仕業のような気もする。鍵を握るのは事件の数日前に忠告に現れた伊東甲子太郎か?謎だけに想像を巡らすことが楽しいです。2015/02/04
おぎにゃん
12
なるほど、そうきたか。竜馬暗殺の黒幕には様々な説があり、様々な関係書籍も読んできたけど、こっち方面は初めてでした。物語は、探偵小説風。新撰組をはじめとする、当時の有名人が登場し、主人公を助けたり、翻弄したりと、読んでいて楽しかった。なお、珍しくも、私の推理(笑)が的中した箇所があり、にやりとした。まぁ、あの人物の正体は彼以外あり得ないよなぁ…。読後感も爽やかな、重くない竜馬暗殺物。傑作である。2016/03/09