出版社内容情報
天皇家は征服王だった?古代史最大の謎を解く。
日本神話に描かれる朝鮮から渡来した神々……。朝鮮に残る日本から来た王の伝説……。考古学の成果を踏まえ、古代史最大の謎に迫る意欲作。
スサノオは日本に来る前に、朝鮮・新羅に降臨したと『日本書紀』にはある。また『古事記』や『日本書紀』には、「アメノヒボコ」という新羅の王子が描かれている。一方、新羅には、海の彼方からやってきたとされる脱解王の伝説がある。日本と新羅……。日本海を隔てて響きあう、それぞれの伝説は何を意味しているのだろうか。
▼江上波夫氏の騎馬民族征服王朝説以来、天皇家は朝鮮半島から渡来し、日本を征服したのではないか、という説が唱えられてきた。江上説はすでに輝きを失っているが、いまだ「海の外からやってきて征服した」という漠然とした常識が、日本人の歴史観に影響を及ぼし続けている。
▼しかし、新たに発見される考古学の遺物は、「天皇家=征服王」の可能性を否定するものばかりである。著者は、両国の伝承を丹念に読み込み、考古学の最新成果を照合し、この謎解きに果敢に挑んだ。その結晶が本書である。
▼壮大な構図で古代史最大の謎に鋭く迫る!
●はじめに
●第一章 渡来人と森の話
●第二章 アメノヒボコの謎
●第三章 ヤマト建国の知られざる黒幕
●第四章 往還する神々と天皇家の正体
●おわりに
●参考文献
内容説明
スサノオは日本に来る前に新羅に降臨したと、『日本書紀』にはある。また『古事記』『日本書紀』には、アメノヒボコという新羅の王子が描かれている。かたや新羅には、海の彼方からやってきたとされる脱解王の伝説が…。日本と新羅、海を隔てて響きあう伝説が意味するものとは何か。両国の伝承を丹念に読み込み、考古学の最新成果を照合するとき、古代史最大の謎、天皇家のルーツが見えてくる。
目次
第1章 渡来人と森の話(はたして日本は半島の人びとによって征服されたのか;騎馬民族は日本を簡単に征服できたのか ほか)
第2章 アメノヒボコの謎(神話を読めば天皇家が渡来人であることが分かる?;時代遅れの王朝交替説 ほか)
第3章 ヤマト建国の知られざる黒幕(忘れ去られた豊岡と出石(但馬)
豊岡盆地の何がすごいのか ほか)
第4章 往還する神々と天皇家の正体(アメノヒボコはよそ者だから王になれなかったのか;神話に隠された真実の歴史 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。古代をテーマにした書籍を意欲的に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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