夢のウラド―F・マクラウド/W・シャープ幻想小説集

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夢のウラド―F・マクラウド/W・シャープ幻想小説集

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  • サイズ A5判/ページ数 477p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336062468
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

死後に同一人物と明かされた作家マクラウドとシャープ。尾崎翠が思慕し三島由紀夫が讃美した伝説の二人の小説を初めてひとつに集成。死後に同一人物であることが明かされた二人の作家、フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープ。尾崎翠が思慕し三島由紀夫が讃美した、稀有な魂をもつ作家の作品を初めてひとつに集成する。いま百年の時を経て瑞々しく甦るスコットランドの幻想小説集。
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「毎朝こんなふうに世界の美しさに向かって帽子を取ることにしている」

蘇生するケルトの息吹、悲哀と慈愛のロマンス、哲学的な思索の旅……神秘のヴェールに包まれた伝説の作家の知られざる名作幻想小説20篇。
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装画 林由紀子「未生の森の記憶」
装幀 柳川貴代

鳥たちの祝祭
夢のウラド
アンガス・オーグの目覚め
暗く名もなき者
聖別された男
島々の聖ブリージ
射手
最後の晩餐
ルーエルの丘
聖なる冒険
風と沈黙と愛
ジプシーのキリスト
ホセアの貴婦人
彫像
フレーケン・ベルグリオット
丘の風
涙の誕生と死、そして再生
臆病者
〈澱み〉のマッジ
ヴェネツィア舟歌

 訳者あとがき

フィオナ・マクラウド/ウィリアム・シャープ[フィオナマクラウドウィリアムシャープ]
著・文・その他

中野善夫[ナカノヨシオ]
翻訳

内容説明

死後に同一人物であることが明かされた二人の作家、フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープ。蘇生するケルトの息吹、悲哀と慈愛のロマンス、哲学的な思索の旅…神秘のヴェールに包まれた伝説の作家の知られざる名作幻想小説20篇。

著者等紹介

マクラウド,フィオナ[マクラウド,フィオナ] [Macleod,Fiona]
1855年、スコットランド生まれ。本名ウィリアム・シャープ。文芸批評家、ケルト民話の研究者としてW・B・イェイツらのケルト文芸復興運動に参加、小説や詩も発表し、オカルト研究の分野でも活躍した。その一方で、男性であることを匿して女性名フィオナ・マクラウドを名乗り、まったくの別人として小説や戯曲、詩を発表した。ユダヤ人、ジプシー、ケルト民族などを題材とした独自の幻想世界を作品の特徴とする。1905年に死去。シャープとマクラウドが同一人物であることは死後まで明かされなかった

中野善夫[ナカノヨシオ]
1963年アメリカ合衆国テキサス州生まれ。立教大学理学研究科博士課程修了(理学博士)。英米幻想小説研究翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

102
異教の気配も潜んでいそうなヨーロッパの泉、森、湖畔などの霧に烟るような峻厳さすらも感じられる自然描写は本当に幻想的だ。しかし、ケルト神話や松谷みよ子さんの『悲しみの女王』は不勉強な為、首を傾げる事もしばしば。個人的に復讐譚とも繰り返される宿命とも言える「ジプシーのキリスト」、「彫像」が好み。そして非情なリアリズムを貫いた「澱みのマッジ」が抜きん出て素晴らしい。だが「臆病者」はマルシャン大佐のような恋に浮かれて部下の命を軽んじるような上司は嫌だ!2018/07/31

かりさ

69
歌うように奏で調べる物語は、内なる美しさへの欲望を隅々まで満たしてくれ、その喜びに震える読書でした。マクラウドの自然の神秘と美しき薄明のケルト世界、シャープの作風の彩りに富んだ世界…宝物のような美しい夢の書物。幻想世界に浸れることの幸福感は、何よりも変え難い生きる喜びです。好きな物語が待っているかと思うと日々の支えとなり、今日が穏やかに過ぎ明日への導きになってくれます。『夢のウラド』はまさに私の心を満たし、これからも幾度も此処への扉を開いて浸る書物となってくれそう。出会いに感謝します。2019/05/06

HANA

62
フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープ。男性と女性の筆名を使い分けて、死後までそれがわからなかった作家の作品を同数だけ収録した作品集。シャープの方は主に当時が舞台で「ジプシーのキリスト」「ホセアの貴婦人」といったホラー風味から「〈澱み〉のマッジ」といった悲恋ものまでその作風は幅広い。翻ってマクラウドはケルトの神話を聞いているような、遠つ世の木霊の様な作品。このような作品を読むとイェイツの影響じゃないけど、未生以前の薄明、薄明りを覗き込むような感覚を覚える。自分はやはりこちらの方が圧倒的に好みであった。2019/02/24

星落秋風五丈原

34
イエスと十二人の使徒と出会った男の話あり、サンカクカンケイの話ありとバラエティに富む。わざわざ二つの人格で小説を書くとは。そしてずっとばれなかったとはどれだけ完璧なんだ。2018/04/03

内島菫

33
持ち歩いて読むにはかなり重い本だったが、フィオナ・マクラウドとウィリアム・シャープの世界を堪能することができた。私はどちらかというとフィオナの方が好み。ウィリアムの作品の方は、男性側の恋愛に対する思い入れに少し辟易するのかもしれない。作者の生きた時代はまさに世紀をまたいでおり、世紀末美術の描く夢や無意識・神話の世界とリンクする。特に、空や水(川・海・沼沢地・湖等)植物、空気の描写はきめ細かく、様々な色や光に対する描写が絵画との共通性を思わせる。2018/04/11

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