出版社内容情報
「ぼんくら」と綽名された若侍に秘命が降る!
藩を救うために東海道を江戸へ向かう「ぼんくら」侍・蔵四郎を、刺客団、女盗賊、山賊と、次々に危機が襲う……。書き下ろし時代小説。
「おい、ぼんくら」
▼「わたくしの名前は、本田蔵四郎です。ぼんくらではありません」
▼世にいう田沼時代、財政破綻により存亡の危機に瀕した、勅使河原藩二十七万石の支藩である村雨藩――。真面目な一方、融通の利かない仕事ぶりで、職場ではうだつの上がらない変わり者と見なされ、周囲から「ぼんくら」と揶揄されている村雨藩の勘定吟味方下役・本田蔵四郎は、その実、鬼頭流と呼ばれる柔術を体得した、鉄扇術の凄腕であった。
▼質素ながら、たった一人の奉公人と平穏な暮らしを送っていた蔵四郎であったが、ある日、賊に襲われている国家老を救ったことで、村雨藩乗っ取りの陰謀に巻き込まれることに……。藩を乗っ取りから守るため、密命を帯びて一路、東海道を江戸へ向かう彼に、刺客団、忍び、山賊と、つぎつぎに魔の手が襲いかかる。「ぼんくら侍」は、無事に江戸へたどり着けるのか!?
▼「恋」と「笑い」と「人情」と、明朗&痛快剣劇!
▼文庫書き下ろし。
●第一章 驚天動地
●第二章 叛骨と裏切りと
●第三章 江戸へ七十里
●第四章 道中師哀歌
●第五章 うっかり忍法
●第六章 稚児橋の対決
●第七章 風雲・箱根峠
●第八章 大願成就
●あとがき
●参考資料
内容説明
世にいう田沼時代、財政破綻により存亡の危機にある、勅使河原藩二十七万石の支藩である村雨藩―。真面目ながらも融通の利かない仕事ぶりから、周囲から「ぼんくら」と揶揄される、村雨藩の勘定吟味方下役・本田蔵四郎は、偶然、賊に襲われた家老を救ったことから藩乗っ取りの陰謀に巻き込まれ…。使命を帯びて江戸へ向かう蔵四郎に、刺客団、忍び、山賊と次々に魔の手が襲い掛かる。文庫書き下ろし時代小説。
著者等紹介
鳴海丈[ナルミタケシ]
1955年、山形県生まれ。集英社コバルト文庫『聖痕者ユウ/薔薇のストレンジャー』で小説家デビュー。『修羅之介斬魔剣』を皮切りに、数多くの大人向け時代小説を執筆。共著として『運命の剣―のきばしら』がある。また、『殺されざる者』で初めて現代アクション物を手がける。その他、『伝鬼活人剣』『武頼漢』『要塞学園』『THE☆武頼(サムライ)』などの漫画原作や、アニメ『戦国奇譚/妖刀伝』の原作と第一部の脚本など、多方面にわたって活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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