出版社内容情報
円十郎の剣が冴える! 書き下ろし時代小説。
直心影流の遣い手・円十郎は、二人の牢人仲間と気ままな日々を送っていたが……。江戸の町を舞台に繰り広げられるチャンバラ&人情小説。
「直心影流、橘円十郎、参る!」
▼両親と死に別れ、叔母の嫁ぎ先である江戸・日本橋高砂町の口入れ屋に居候している円十郎は、直心影流の俊英と謳われたほどの腕を持ちながらも、気の合う二人の牢人仲間・馬淵と宇佐美とともに気ままな日々を送っていた。
▼馬淵は六尺を超えるような巨漢で強力の主だが、剣の腕はからっきし。宇佐見は陰気な顔をした寡黙な男だが、馬庭念流の遣い手、手練である。
▼ある日、日雇い仕事に出ていた三人は、その帰り道、円十郎の出自を問いただす謎の四人組の武士に襲われた。なにゆえ円十郎が狙われたのか!?
▼円十郎の身辺を嗅ぎまわる得体の知れない影の存在から、彼が“わけあり”であることが明らかになっていく。期せずして、ある藩の御家騒動に巻き込まれてしまう円十郎たちの行く手には……。
▼夜陰を切り裂く刺客の斬撃、飛び散る青火――謎に包まれていた自らの素性をめぐって、円十郎の剣が冴えわたる!
▼文庫書き下ろし。
●第一章 口入れ屋
●第二章 闇蜘蛛
●第三章 敵影
●第四章 決戦
●第五章 御前試合
●第六章 浜町堀の決闘
内容説明
直心影流の遣い手・橘円十郎は、江戸・日本橋高砂町の口入れ屋に居候しつつ、気の合う二人の牢人仲間である馬淵と宇佐美と共に気ままな日々を送っていた。が、日雇いの仕事の帰りに何者かの襲撃に遭ったことから、ある藩の御家騒動に巻き込まれることに。夜陰を切り裂く刺客の斬撃、飛び散る青火と鳴り響く金属音―謎に包まれていた自らの素性をめぐって、円十郎の剣が冴える。文庫書き下ろし時代小説。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年「剣の道殺人事件」で第36回江戸川乱歩賞を受賞。自らの剣道体験を素材に「天保剣鬼伝」「柳生十兵衛武芸録」などの剣豪シリーズ、時代ミステリーで活躍している。道場を舞台にその師範と娘の恋と冒険を描いた人情時代小説「剣客春秋」シリーズで新境地を拓く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はつばあば
Totchang
ひかつば@呑ん読会堪能中
雅
しらたまはなこ