PHP文庫
「クトゥルフ神話」がよくわかる本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569671369
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0139

出版社内容情報

架空の神話体系の全貌をわかりやすく解説。

アメリカ幻想文学のカリスマ・ラヴクラフトが生み出した「クトゥルフ神話」。架空の神話体系の全貌をわかりやすく解き明かす入門書。

アメリカSFホラー小説の巨匠、H.P.ラヴクラフト。彼の描いた小説世界は、「宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)」とよばれ、彼の死後、友人たちによって体系化、発表された。これが「クトゥルフ神話」の原型である。

▼「クトゥルフ神話」の概念を要約すると、次のようになる。

▼『人類誕生以前の超古代より、地球には外宇宙から飛来した異形にして強力な存在が多数棲息していた。彼らは現在こそ星辰(星座)の移ろいによって、主立った活動を停止させられているが、今なお、それらは、深海、地底、異なる次元の世界において息づき、再び地球の主として君臨する日を待ち続けている……』。

▼本書は、現在も多くの作家たちの手によって広がりを続ける「コズミック・ホラーの世界」=「クトゥルフ神話」をわかりやすく解き明かした入門書である。宇宙からやってきた邪神たちがもたらす狂気と混沌の世界が、存分に愉しめるようになる一冊。

▼文庫書き下ろし。

●第一章 暗黒神伝 
●第二章 暗黒書伝 
●第三章 暗黒の巣窟 
●第四章 暗黒創造伝

内容説明

アメリカSFホラー小説の巨匠、H.P.ラヴクラフト。彼の描いた小説世界は「コズミック・ホラー」とよばれ、彼の死後、友人たちによって体系化、発表される。これが「クトゥルフ神話」である。本書は、現在も多くの作家たちの手によって広がりを続ける「クトゥルフ神話」の世界を解説した入門書。宇宙からやってきた邪神たちがもたらす狂気と混沌の世界が存分に味わえる一冊。

目次

第1章 暗黒神伝(宇宙を創造し、破壊する外なる神の首魁 アザトース;次元と次元の狭間に棲む「門」の守護神 ヨグ=ソトース ほか)
第2章 暗黒書伝(読む者を狂わせる禁断の魔道書 ネクロノミコン;怪物の召喚方法が記された術法書 妖蛆の秘密 ほか)
第3章 暗黒の巣窟(アーカムのモデルとなった実在の地 セイレム;邪悪なるものをひきつける闇の密集地帯 アーカム ほか)
第4章 暗黒創造伝(宇宙的恐怖を創生した「クトゥルフ神話」の父 ハワード・フィリップス・ラヴクラフト;「クトゥルフ神話」を世に広めたラヴクラフトの代弁者 オーガスト・ダーレス ほか)

著者等紹介

佐藤俊之[サトウトシユキ]
1966年生まれ。東京都出身。東京造形大学在学中より執筆活動を開始。神話伝承、戦史に造詣が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

75
お気に入りさんの感想や頂いたコメントで興味を持ちましたが、クトゥルフ=ラヴクラフト この一行が私の持てる全知識(^_^;)ちょっと勉強してみようと思い立ちました。「よくわかった!」とは到底言えませんが、そうとは知らずに今まで読んでいた本にこの世界のモチーフ、名前があったわ!と今さらながら、びっくりしたり、喜んだり。たくさんの作家の想像力、創造力の源となり、今も膨張し続けている世界なのだなあ、と感心しきりです。2014/10/12

つるら@turulaJB

10
佐藤俊之監修 PHP研究所 2008.12■図書館で目に入ったので読んでみた■クトゥルーの主要作品は一通り読んでるつもりだったが記憶にないものもあり、各項目やエピソードに出典を付記してくれていればよかった、そこが残念2020/11/17

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

8
**入門解説書・ネタバレ**クトゥルーネタの小説読解の為読了。イラスト(イメージ)でクトゥルーの怪物たちを紹介する入門書。この価格としては良書です。クトゥルーやインスマス等から、タコ怪獣や半漁人をイメージされている方もいるかもしれません。しかし彼らは、そんな生やさしいものではありません。"意思を持つ音"であるトルネンブラなど、自我を持つ"現象"が数多く出現する。そのことにも触れている著者のクトゥルーの怪物たちへの認識の正確さが感じ取れる。ホラーからラブコメまで出ているクトゥルー小説を読解したい方にお勧め2012/03/04

深山木 寝子

7
よくわかるはよくわかるけど、ビギナーにはあまり優しくない本です。大前提として「クトゥルフ神話は“架空神話”である」と言うことを理解して読まないと、史実と空想歴史の判別が出来ず、大混乱を誘発するような書き方がされています。わざとそうしてるようにしか思えない書き方です。こういう本があるからクトゥルフが本当に信仰がある世界のどこかの神話と誤解する人が多いんじゃなかろうか?ただ、ある程度理解してる人がクトゥルフ神話全容を把握しておくのに読むにはいい辞書になりそう。2014/08/11

No-Taka

5
発行年を見るに2009年前後に買っていたようだが、すっかり忘れて詰んだままになっていたのを本棚の整理で発見。基本的に積読しないのでレアケース。たしかオブリビオン(ゲーム)に出て来たインスマス系イベントの元ネタを調べるために買って、そのままにしていたような記憶がうっすら。色々な作品で引用されている元ネタを知るためにペラペラ捲る用途としては十分な内容で、16年越しに読んだがまあまあ楽しめた。クトゥルフ神話は創作だけではなく別宗教とか伝承と絡めているものも多く、境目がわからなくなるのも恐怖感を煽っているのかな。2025/09/21

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