出版社内容情報
八百の兵で三万の大軍を撃破し、孫権を追い詰めた魏の猛将・張遼。その名を聞けば泣く子も黙ると恐れられた男の華々しい武勇を描く。
曹操に仕え、孫権を追い詰めた猛将の生涯とは。
「遼来遼来(張遼が来るぞ!)」。三国志の時代、呉の国では泣いている子供にそう声をかけると、たちどころに泣きやんだという。この張遼という男こそ、呉の英雄・孫権をあと一歩のところまで追い詰め、心胆を寒からしめた魏の猛将であるからだ。
▼その名が轟いたきっかけとなったのは合肥の戦い。赤壁の戦いの七年後の二一五年、張遼が守る合肥城は、孫権が率いる十万もの大軍に、幾重にも取り囲まれた。この絶体絶命の窮地に張遼は、「我らは鋭い刃となって孫権軍内に突入する!」と高らかに自軍を鼓舞し、十万の兵にわずか八百の精兵で挑みかかったのだ。この戦いで張遼を恐れた孫権は、後年、張遼が病身となった際も「張遼、病むと雖も当るべからず」と戦いを避けたという。
▼主君・曹操の覇権を支え続け、敵将であるはずの蜀の関羽でさえもその武勇と智略にほれこみ、友情を結んだという猛将の熱き生涯を描く書き下ろし長編歴史小説。
●序幕 騎兵突撃
●第一章 下?(かひ)落城
●第二章 策謀
●第三章 官渡(かんと)の戦い
●第四章 張遼、奮戦
●第五章 赤壁(せきへき)の戦い
●第六章 合肥(がつぴ)の戦い
●第七章 残照
内容説明
「張遼が来るぞ!」。三国志の時代、呉の国では泣いている子供にそう声をかけると、たちどころに泣きやんだという。その名を高らしめたのは、合肥の戦い。十万もの兵で城を取り囲む呉の孫権に対し、守る魏の張遼はわずか八百の兵で立ち向かう…。主君・曹操の覇権を支え、敵将・関羽でさえもその武勇と智恵にほれ込み、友情を結んだという猛将の熱き生涯を描く長編歴史小説。
著者等紹介
桐谷正[キリタニタダシ]
1951年、富山県に生まれる。同志社大学文学部を卒業。89年、「高漸離と筑」で第14回の歴史文学賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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