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張遼―孫権を追い詰めた魏の猛将

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569671000
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

八百の兵で三万の大軍を撃破し、孫権を追い詰めた魏の猛将・張遼。その名を聞けば泣く子も黙ると恐れられた男の華々しい武勇を描く。

曹操に仕え、孫権を追い詰めた猛将の生涯とは。

「遼来遼来(張遼が来るぞ!)」。三国志の時代、呉の国では泣いている子供にそう声をかけると、たちどころに泣きやんだという。この張遼という男こそ、呉の英雄・孫権をあと一歩のところまで追い詰め、心胆を寒からしめた魏の猛将であるからだ。

▼その名が轟いたきっかけとなったのは合肥の戦い。赤壁の戦いの七年後の二一五年、張遼が守る合肥城は、孫権が率いる十万もの大軍に、幾重にも取り囲まれた。この絶体絶命の窮地に張遼は、「我らは鋭い刃となって孫権軍内に突入する!」と高らかに自軍を鼓舞し、十万の兵にわずか八百の精兵で挑みかかったのだ。この戦いで張遼を恐れた孫権は、後年、張遼が病身となった際も「張遼、病むと雖も当るべからず」と戦いを避けたという。

▼主君・曹操の覇権を支え続け、敵将であるはずの蜀の関羽でさえもその武勇と智略にほれこみ、友情を結んだという猛将の熱き生涯を描く書き下ろし長編歴史小説。

●序幕 騎兵突撃 
●第一章 下?(かひ)落城 
●第二章 策謀 
●第三章 官渡(かんと)の戦い 
●第四章 張遼、奮戦 
●第五章 赤壁(せきへき)の戦い 
●第六章 合肥(がつぴ)の戦い 
●第七章 残照

内容説明

「張遼が来るぞ!」。三国志の時代、呉の国では泣いている子供にそう声をかけると、たちどころに泣きやんだという。その名を高らしめたのは、合肥の戦い。十万もの兵で城を取り囲む呉の孫権に対し、守る魏の張遼はわずか八百の兵で立ち向かう…。主君・曹操の覇権を支え、敵将・関羽でさえもその武勇と智恵にほれ込み、友情を結んだという猛将の熱き生涯を描く長編歴史小説。

著者等紹介

桐谷正[キリタニタダシ]
1951年、富山県に生まれる。同志社大学文学部を卒業。89年、「高漸離と筑」で第14回の歴史文学賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カムイ

35
三国志の登場人物に焦点をあてるが目新しいものがない、作者なりの解釈で張遼を描いてほしかった、ほぼ、関羽、曹操を絡めた内容だが、もっと張遼を全面に出さないと面白味がない、全くの駄作であった、ひとつだけ笑かしてくれたのは、劉備をこき下ろすところがクスッときた、関羽も劉備に出会う前に曹操だったらと、それじゃ関羽じゃなくなるので。2020/06/09

竹園和明

13
勇猛果敢にして徳望の人・張遼の生涯を描いた作品。魏の曹操に仕え、その豪腕が呉の孫権ならびに呉軍全体から恐れられていた三国志時代の武将です。単なる猛者ではなく、心酔する曹操や蜀の関羽らを心から尊敬し、また『孫子』の教えを守り“闘わずして勝つ”事を追い求め配下の将兵を想い続けたその人柄は、三国志に登場する多くの武将の中で最も倣うべき人物と思います。『三国志演義』は劉備や諸葛亮孔明の蜀を中心に置いた視点から描かれており魏と呉は敵対するヒールに描かれていますが、曹操は実は素晴らしい将軍だった事も改めて知りました。2015/09/26

衛兵

10
遼来遼来。呉では泣く子にそう言えば、泣き止むとまで恐れられた魏将、張遼。初めは呂布に仕え、その死後、曹操の配下となり活躍する。劉備の義弟、関羽とは親しく、孫子を通じて心を通わせた知勇兼備の名将だ。合肥戦以外は三國志の小説によく出てくるエピソードばかりで目新しさはない。首を捻るシーンもいくつかあったが、まあまあ読みやすかった。2015/11/14

BIN

7
遼来々で泣く子も黙る魏の猛将張遼を描いた作品。といっても下邳の戦い後からだから丁原、董卓、呂布配下の頃が全くないのがちょっと残念。本書では呂蒙みたく最初は脳筋で、関羽と出会ってから学問し始めるようになっている。そこはいいのだが、そのせいか関羽と曹操との絡みしかなく、他の武将との絡みが皆無(李典くらい)なので、創作でいいんで他の武将との付き合いも欲しかった。演義に創作を少し加えたような作品でした。特に目新しさはない。2017/07/26

はせこー

6
敵国の将にも関わらず、義で結ばれており羨ましい話でした。2015/10/10

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