内容説明
日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、太平洋戦争…。明治から昭和の前半まで、日本の近現代史はまさに「戦争の歴史」であった。本書は、日本海軍の代表的な決戦20を多数の写真・地図とともに解説していく。「威海衛の戦い:世界初の本格的な魚雷攻撃」「日本海海戦:バルチック艦隊に完勝、帝政ロシアを講和会議に引き出す」など、国家の命運を賭けた激戦の実相に迫る。
目次
軍艦「雲揚」と江華島事件(日朝修好条規締結の端緒)―朝鮮王朝に開国を迫った砲艦外交
黄海海戦(日清戦争)―黄海の制海権をにぎり、陸上戦闘を有利に導く
威海衛の戦い(日清戦争)―世界初の本格的な魚雷攻撃、清国北洋艦隊が降伏
旅順口閉塞作戦(日露戦争)―ロシアの旅順艦隊を閉じこめる作戦だったが、失敗
黄海海戦(日露戦争)―連合艦隊が旅順艦隊と砲撃戦、勝敗は引き分け
蔚山沖海戦(日露戦争)―第二艦隊、ウラジオストク艦隊を撃滅、日本海の制海権をにぎる
日本海海戦(日露戦争)―バルチック艦隊に完勝し、帝政ロシアを講和会議に引き出した海戦
地中海遠征(第一次世界大戦)―地中海の輸送船団を連合国と共同で護衛した第二特務艦隊
重慶爆撃(日中戦争)―日本海軍航空隊による中国の首都空襲
ハワイ真珠湾奇襲作戦(太平洋戦争)―ついに米英を相手にした戦争に突入、アメリカ太平洋艦隊撃滅を願ったが…〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
2
e056、すっごく正直「思ったよりずっと強かった」というのが素直な感想なんですが(ここを過小評価した説明だと前後わかりにくいと思う)、あくまでも軍備が同等の場合に関してであって、つまり錬度が高い軍隊であった、というのが日本軍の強みのようなんですが。一番大事にしなくてはならない歴戦の兵を贅沢に半端な戦局に突っ込んで減らし続け、その間にアメリカ側は物量戦に突入、…うーん。初期の栄光を事実としたほうがその後の異様な転落が納得しやすくなるかと思います、勝戦しか伝えなかった大本営ってのも初期は本当に本物だったのね。2014/02/25
Masa03
0
う〜ん。まぁ、この本を読んで何かを得たり学んだり、ということを期待するなら不適切でしょう。そんなことは微塵も望まずに手にしたので個人的には問題ありませんが。。。 日本海軍の歴史を一通りさらう程度ならいいかもしれません。しかし、何か教訓を得たりする類いのものではありません。 しかし、こうやって日清戦争から太平洋戦争までを簡単にお復習しても、なぜ、明治維新以来の良い意味での恐怖心というか、傲らない姿勢を失ってしまったのか、答えが出ませんね。2012/11/01