内容説明
歴史と伝統が息づく町・京都。国内外を問わず多くの人を惹きつける世界屈指の観光都市だが、その隠れた魅力のひとつが名所・旧跡にまつわる謎にあることをご存知だろうか。本書は京都在住50年の著者が、「坂本龍馬はなぜ海援隊の本拠を車道においたのか」「乃木神社の本殿はなぜ北向きにたてられたのか」など、40篇の謎に大胆な推理で挑んでいる。京都観光が10倍楽しくなる本。
目次
第1章 洛北編(妙満寺―紀州の道成寺の鐘がなぜ洛北の妙満寺にあるのか?;光悦寺―家康はなぜ本阿弥一族を鷹峯に移したのか? ほか)
第2章 洛東編(安井金比羅宮―なぜ崇徳天皇との関係が強調されるのか?;銀閣寺の東求堂―銀閣寺をたてたのは足利義政ではないのか? ほか)
第3章 洛中編(三十三間堂―なぜ美声の遊女たちが出入りしていたのか?;猿ヶ辻―御所の築地塀の一角にいる猿の役割は何か? ほか)
第4章 洛西編(西高瀬川―三本ある高瀬川が担った意外な役割とは何か?;木島神社の三柱鳥居―鳥居なのになぜ三柱あるのか? ほか)
第5章 洛南編(恋塚寺―袈裟の恋塚はなぜ西に傾いているのか?;松花堂―弁当の容器の名が松花堂になったのはなぜか? ほか)
著者等紹介
高野澄[タカノキヨシ]
作家。昭和13年(1938)、埼玉県に生まれる。同志社大学文学部卒業後、立命館大学大学院に学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こらぴし
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この本に書かれているのは、京都の中心部ではなく、洛北、洛東、洛中、洛西、洛南という周辺部だ。 うちの会社がある北野周辺も結構出てくる。 本来朱雀通りであるはずの千本通りの名前が醍醐天皇に関係しているとは。 そして、船岡山が京都を建都する際の起点とされたとか、いろんな情報が入っている。 全体的にかなりディープな情報だ。 京都人が「へぇーほやったんどすかー」と言いそう。2008/10/21
ぱーぷる・ばんぶー
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京都の町や寺の謎を解説しています。住んでいても知らないことばかりで、さすがに千年の都、奥の深い町です。 2008/06/15