内容説明
太平の世であった江戸時代、庶民が富を手に入れられる唯一の方法は、商人として成功することだった。本書では、志を持って商いを始めた人物が、いかにして時代の流れを読み、商売を軌道に乗せ、豪商への道を駆け上がっていったのか、その歩みをさまざまなエピソードを交えながら紹介している。
目次
第1章 戦国時代から江戸初期にかけて活躍した商人たち(角倉了以―海外貿易で手にした大金で川を開発、さらに大儲けした大川師;島井宗室―博多三商傑の一人として、大所高所から秀吉を助けた傑物;今井道与―関ヶ原の戦いで敵中突破して退却する島津義弘を助けた義の人 ほか)
第2章 江戸最盛期の商人たち(松居久次郎―正直で仁義深い人柄で、取引相手の心をつかんだ行商人;三井高利―「六十日為替」の利ざやで大儲けした、三井商法の大先覚;河村瑞賢―振袖火事に木曾の木材を逸早く買占め、一攫千金を手にした江戸の大山師 ほか)
第3章 江戸時代末期から明治にかけて活躍した商人たち(藤原忠兵衛―時代の流れを読み、木綿商で得た巨利を薩長への軍資金や慈善事業にあてた商人;飯田新七―「おかげにてやすうり」の合言葉で、薄利多売を目指した初代高島屋;高田善右衛門―天秤棒を担ぎ、産地と消費地を直接つないで巨万の利を得た行商人 ほか)
著者等紹介
羽生道英[ハブミチヒデ]
1935年、大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。日本文藝家協会会員。滋賀文学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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