内容説明
「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ」。海の向こうの世界に想いを馳せた日。「僕の前に道はない僕の後ろに道は出来る」。この一節に勇気づけられた日。私たちは多くの詩歌に、励まされ慰められて、青春時代を生きてきました。いま、改めて当時の詩歌に再会すると、私たちは再び感動し励まされます。一生の友にしたい詩歌を選りすぐった、人生の応援歌。
目次
第1章 声に出して読みたい名詩たち(初恋(島崎藤村)
千曲川旅情の歌(島崎藤村) ほか)
第2章 漢詩・唐詩の名作選(易水の歌(荊軻)
垓下の歌(一)(項羽) ほか)
第3章 日本漢詩の代表作(海南の偶作(即興)(細川頼之)
偶作(即興)(一休宗純) ほか)
第4章 三十一文字に想いを込めて和歌・短歌(倭建命;柿本人麻呂 ほか)
第5章 十七文字に凝縮した無限の世界俳句(松尾芭蕉;与謝蕪村 ほか)
著者等紹介
井狩春男[イカリハルオ]
昭和20年(1945)、埼玉県に生まれる。中央大学第二文学部仏文科を中退。書籍取次店の鈴木書店に入社。以来、35年にわたり、取次の窓口で新刊を仕入れてきた。そのかたわら、出版界初の手書きによる情報誌「日刊まるすニュース」を発行しつづけた。現在、エッセイスト、“本の探険家”として新聞・雑誌に連載を抱え、活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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