内容説明
中国をいかに認識すべきか、近くて遠い隣国との“あるべき外交”のかたちとは―上海総領事であった著者が、末期がんの病苦をおして書き上げ、ベストセラーとなった本書。外交官としての長年の中国勤務の体験を踏まえ、政治・経済・外交・軍事から農村問題に至るまで、実情に即した現代中国の光と陰を見事に抉り出している。真の日中友好を模索する上で、新たな座標軸を提示した好著である。
目次
中国との出会い
安全保障への目覚め(中国課時代)
対中経済協力開始
日中友好の最高峰(第一回目の在中国大使館勤務)
ココムと対中技術規制(ココム日本政府代表時代)
台湾人の悲哀(台湾勤務時代)
対中ODAに物申す(二度目の在中国大使館勤務)
対中進出企業支援(上海総領事時代)
深刻な水不足問題
搾取される農民
反日運動の背景
靖国神社参拝問題
中国経済の構造上の問題
転換期の軍事政策
嗚呼、在上海総領事館
中国の農村にCNNを(中国共産党と宗教)
著者等紹介
杉本信行[スギモトノブユキ]
昭和24年、京都市生まれ。昭和47年、外務公務員採用上級試験合格。昭和48年、京都大学法学部卒業。同年、外務省入省。昭和56年、経済協力局技術協力第一課首席事務官。昭和58年、在中華人民共和国日本国大使館一等書記官。昭和61年、在フランス日本国大使館一等書記官。平成3年、経済協力局国際機構課長。平成5年、交流協会総務部長(台湾)。平成8年、欧州連合日本政府代表部公使。平成10年、在中華人民共和国日本国大使館公使。平成13年、在上海日本国総領事館総領事。平成17年、日本国際問題研究所主任研究員。平成18年8月3日逝去。享年57歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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