内容説明
いまだ多くの謎に包まれた太平洋戦争―。今から見れば「なぜ?」と信じられない出来事でも、戦争中だからこその意外なウラ事情が存在するはず。本書は、「九竜半島大要塞のまぼろし」「いざ決戦の日!消滅していた第一航空艦隊の怪」「インパール作戦の最終決断は、人情論に負けたから?」など、日米開戦から終戦時の混乱まで、戦場に埋もれていた驚きの事実30を徹底紹介。
目次
第1章 日米開戦と真珠湾奇襲をめぐる謎(今こそ、ヒトラーと共にソ連を侵攻せん!;ルーズベルト米大統領は知っていた? ほか)
第2章 南方攻略作戦と緒戦の快進撃をめぐる謎(「イエスかノーか」。山下将軍はテーブルを叩いて詰め寄ったか;シンガポール陥落、喜ばなかったヒトラー ほか)
第3章 戦局反転をめぐる謎(“運命の五分間”はあったか、なかったか;覚悟の“自殺行”だったか、山本五十六の撃墜死 ほか)
第4章 日本陸海軍、最後の決戦をめぐる謎(“謎の反転”はどこまで謎だったか;“上陸軍は敗残部隊”で始まったレイテ決戦 ほか)
第5章 終戦と混乱をめぐる謎(この期に及び、和平仲介をソ連に頼んだ真意とは?;世界を一人歩きした“ポツダム宣言は黙殺” ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
VC
8
大西長官の発言に関して、以前別の本でも読んだが、その時は当時パイロットだった人の発言のみだったため、その人が思っているだけの内容かと思ったが、どうやらちゃんと発言したかもしれない内容らしい。「若者が身を投じて特攻しなければならない現状をお聞きになれば天皇陛下は戦争を止めてくださる。もし止めなくとも、国のために若者達が死んで行ったという事実が国民の心に残るなら、かならずや日本は復興する」2012/12/13
みじんこ
3
「謎の反転」や特攻の真相、参謀辻政信の話まで、大戦中の謎がまとめられている。個人的には、真珠湾攻撃を行った淵田中佐が、戦後にはキリスト教徒、そして伝道師となって平和とそのための多民族の雑婚を考えるまでになっていたのには驚いた。そして、ヒトラーの日本観。これを読む限り、日本がドイツと同盟を組む必要はどう考えてもなかったと言える。反対派がいたのも頷ける。本書でも触れられているが、独伊との共同戦線構想も夢のまた夢であった。違った観点から戦争を見つめる良書だと思う。2013/06/21
かもっぱち
2
最低限の太平洋戦争知識が無いと難しいかもしれない。逆に知識があると、そういった見方もあるのかと思える本でした2014/03/02
Warry205
2
やあこんなことあったんだね と思った 日本ってこういうとこあるよねって思う2012/12/24