出版社内容情報
歴史ロマンあふれる日本の古街道を徹底紹介。
日本列島に今も残る、往時の面影をしのばせる古街道。東北から九州まで、史上の英傑や各地の産物が行き来した道に歴史ロマンを訪ねる。
人やモノが無数に行き交い、日本列島に文化や産業を育んできた街道。だが、古き良き日本の面影が残る砂利道や石畳は、絶え間なく続く住宅や道路開発の影響によってほとんど姿を消してしまった。
▼本書は、北は東北から南は九州まで、往時の風情を今日に伝える古街道を23箇所厳選。江戸時代の歴史を陰に陽に支えた道をはじめ、全国の名産や四季折々の風物詩に関わる道、日本史の舞台となった道を紹介する。“家康の関東経営を支えた「酢」の道(中原街道)”“世界経済にインフレを引き起こし、幕府を鎖国へと追いやった「銀」の道(岩見銀山街道)
●第一章 江戸の息吹にふれながら(中原街道/青梅街道/塩硝街道/小木・赤泊道中/石見銀山街道/東海道/下田街道/伊勢街道)
●第二章 物産と人、そして文化を選んだ道(中馬街道/甍の道/鯖街道/若松街道/阿仁街道/羽州街道/大和街道/浜街道)
●第三章 そこに道があり、歴史は築かれた(キリシタン回廊/信長の富士遊覧路/「本能寺の変」にまつわる街道(1)亀岡街道/「本能寺の変」にまつわる街道(2)伊賀越え/「本能寺の変」にまつわる街道(3)中国大返し/しまなみ街道/箱根八里)
内容説明
人やモノが無数に行き交い、文化を育んできた道。道は歴史そのものであり、それぞれに語り継ぐべきロマンがある。本書では、家康の関東経営を支えた「酢」の道(中原街道)をはじめ、横浜開港に沸いた日本のシルク・ロード(浜街道)や、明智光秀が反旗をひるがえして本能寺へ向かった道(亀岡街道)など、北は東北から南は九州まで、今に残る日本の古街道を厳選して紹介する。文庫オリジナル。
目次
第1章 江戸の息吹にふれながら(中原街道(大磯・平塚~虎ノ門)―家康の関東経営と「酢」の道
青梅街道(青梅~新宿)―江戸築城に使われた「石灰」の道
塩硝街道(五箇山~金沢)―賀加一〇〇万石を支えた秘密の道 ほか)
第2章 物産と人、そして文化を運んだ道(中馬街道(岡崎~塩尻)―三河と信州を結んだ「塩」の道
甍の道(初立~奈良)―伊良湖岬から東大寺へ
鯖街道(若狭・小浜~京都)―小浜と京都・奈良を最短で結ぶ「針畑越え」 ほか)
第3章 そこに道があり、歴史は築かれた(キリシタン回廊(長崎~島原)―長崎と島原半島に残る異国文化の面影
信長の富士遊覧路(甲府~諏訪~安土)―三州街道から中道往還、そして東海道へ
「本能寺の変」にまつわる街道1亀岡街道(亀岡~大坂)―光秀が反旗をひるがえした本能寺への道 ほか)
著者等紹介
泉秀樹[イズミヒデキ]
1943年、静岡県浜松市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。産経新聞社、三田文学などで記者・編集者を経て、73年に小説『剥製博物館』で第5回新潮新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。