内容説明
愛する人との別れ、いわれなき中傷、不本意な選択など、人生は「こんなはずではなかった」の連続。日常の困難を乗り越えて、心の凪ぎを取り戻したいときこそ、ほほえみや感謝、譲り合いなど〈当たり前のこと〉に目を向けましょう。「与えられた人を豊かにしながら、与える人は何も失わない―それが、ほほえみなのです」。シスターの“心のもち方”“気づき”に勇気づけられる、珠玉のエッセイ集。
目次
1 ほほえみの力(もう一歩の優しさ;ほほえみの力 ほか)
2 苦しみでなくなるように(苦しみでなくなるように;人間関係の中で ほか)
3 人を育てるとは(信頼;真の自由とは ほか)
4 時間の使い方は、命の使い方(人生の計画;マザー・テレサ ほか)
5 聖書と私の出会い(回心;弱さ ほか)
著者等紹介
渡辺和子[ワタナベカズコ]
1927年2月、教育総監・渡辺錠太郎の次女として旭川市に生まれる。1951年聖心女子大学を経て、1954年上智大学大学院修了。1956年ノートルダム修道女会に入り、アメリカに派遣されてボストン・カレッジ大学院に学ぶ。1974年岡山県文化賞(学術部門)、1979年山陽新聞賞(教育功労)、岡山県社会福祉協議会より済世賞、1986年ソロプチミスト日本財団より千嘉代子賞、1989年三木記念賞受賞。ノートルダム清心女子大学(岡山)教授を経て、1990年3月まで同大学学長。現在、ノートルダム清心学園理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
84
読んだ本1234冊目♪「置かれた場所で咲きなさい」の言葉で、渡辺さんを知り、著書を読みたいと思った。素晴らしい言葉が散りばめられた宝石箱のような本。いつの日も、ほほえみは絶やさないようにしよう。2013/02/16
優希
83
心が救われるような本でした。シスターならではの「心のあり方」や「気付き」から語られる言葉はとても深いものがあります。優しくて慈愛に満ちているからこそ、心にスッと沁み込んできました。大きな苦しみと葛藤を乗り越えたシスターならではの言葉だから響くのですね。クリスチャンとして自分の十字架を背負い、目の前のことを丁寧にしながら歩んでいきたいと思いました。2015/09/30
naoっぴ
71
渡辺和子さんの素晴らしい講義を聴いて、晴れ晴れと教室から外にでた気分!著者の本を読むと、知らず知らずくもっていた心をきゅっきゅと拭いてきれいになったような気になります。背中を押してもらったり、反省したり。またまたたくさんの気づきをいただきました。ご自身がシスターですので聖書からの引用が多いですが、人生に必要なことに宗派はないと感じています。読めて感謝。2016/10/14
ともとも
22
壮絶な渡辺和子さんの一言一言、そして生き方が美しく、奥深い。 人生は常に、山あり谷あり、その中で見いだす、出会っていく僅かな幸せ が、沢山あって、それを糧に人は生きていて、さらには、生きていくこととは、 自分自身を高めていく修業なのだなと、しみじみ思い知されてしまいます。 いろいろと反省、考えさせられながらも、前向きに勇気を持って生きていく 活力が湧いてきた1冊で良かったです。2016/09/16
ガーズ☆
13
シスターの渡辺和子さんの作品。この方の本はいつも旅のお供に持っていきます。言葉一つ一つが心にスッと入ってくる魔法のような語り手のエッセイ集。いつものように心に響いた言葉などのページに付箋をつけていったら付箋だらけになってしまいました。星の王子さまで出てくる一言《たいせつなことは目に見えない》この作品でも何度か出てきて本当その通りだと再度気づかされたことがたくさん。また読み返したい作品です。2016/01/05