出版社内容情報
人生訓や処世訓ではなく現代を活写する哲学本。
哲学は事の本質をつくすという点で、情報過多社会を過つことなく生きる上での最良の指針。人間社会の森羅万象を渡り歩くガイドブック。
たとえば、学生時代に習ったカントの『純粋理性批判』にしても、なんだかチンプンカンプンで、よくわからなかったという人が多いのでは……。本書はそういった人に向けて、改めて、哲学の持つ面白さと人生に役に立つヒントを教えてくれる「知」の雑学本。
▼それゆえ、哲学とはなんぞやといった従来の書き方ではなく、人間と人間社会の営みの「なぜ」「どうして」を哲学で見ていくという形をとっている。たとえば、「哲学は政治、経済をどのように考えるか」「哲学で湾岸戦争を考えてみる」から始まって、「人はなぜ結婚するのか」「人はなぜいたすのか」等々を、大所高所から捉えるのでなく、どこまでも身近な話として言及する。また、プラトン、アリストテレス、ヘーゲル、フーコーまでの哲学者の系譜と彼らのやったことも一挙掲載。本書を、教養として、また人生の本として拾い読みするもよし。豊富な内容をコンパクトに収めた哲学本。
▼『哲学がわかる事典』を改題。
●第1章 哲学はコンピューター時代によく似合う
●第2章 むかし哲学は万学の女王であった
●第3章 哲学が科学の下僕になったとき
●第4章 科学技術の発展が哲学を呼び戻した
●第5章 哲学の時代がやってきた
●第6章 哲学は幸福をどのように考えるか
●第7章 哲学は政治をどのように考えるか
●第8章 哲学は経済をどのように考えるか
●第9章 哲学で湾岸戦争を考えてみる
●第10章 哲学で社会主義の崩壊を考えてみる
●第11章 人はなぜ結婚するか ――家族論
●第12章 人は自然を愛することができるか ――環境論
●第13章 長生きは幸福を意味するか ――生命・医療論
●第14章 親と子は理解し合えるか ――世代論
●第15章 人はなぜ働くか ――労働論
●第16章 人はなぜ酒を飲むか
●第17章 人はなぜスキャンダルを好むか
●第18章 人はなぜいたすのか
●第19章 人はなぜ盗むのか
●第20章 哲学なんぞ、けっとばせ
内容説明
哲学は、わかりきったことを、ことさらむずかしくしてしまう屁理屈である、と思われてきました。しかし、それは本当でしょうか?「そうではない、逆である」というのが著者の意見です。「つまり、哲学とは、あらゆることに通じ、それらを根本原理においてつかまえることのできる“万学の女王”である」と続けます。本書は、人間社会の森羅万象を渡り歩く哲学ガイドの決定版。
目次
哲学はコンピューター時代によく似合う
むかし哲学は万学の女王であった
哲学が科学の下僕になったとき
科学技術の発展が哲学を呼び戻した
哲学の時代がやってきた
哲学は幸福をどのように考えるか
哲学は政治をどのように考えるか
哲学は経済をどのように考えるか
哲学で湾岸戦争を考えてみる
哲学で社会主義の崩壊を考えてみる
人はなぜ結婚するか―家族論
人は自然を愛することができるか―環境論
長生きは幸福を意味するか―生命・医療論
親と子は理解し合えるか―世代論
人はなぜ働くか―労働論
人はなぜ酒を飲むか
人はなぜスキャンダルを好むか
人はなぜいたすのか
人はなぜ盗むのか
哲学なんぞ、けっとばせ
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、札幌市生まれ。大阪大学文学部哲学科卒業後、同大学院博士課程修了。三重短期大学教授を経て、札幌大学教授。専攻は、哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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