内容説明
最前線というギリギリの状況下で、目標達成のためチームを率いて全ての能力を発揮する存在―それが“小部隊指揮官”だ。本書は、世界各地で実戦を重ねてきた著者が、自らの経験をもとに第一線の指揮官に不可欠な知識と技術をレクチャーする。「指揮官自身の戦闘行動」「兵力の出し入れ」「軌道修正は躊躇するな」など、戦場における究極のリーダーシップとは何かを学べる好著。
目次
1 基本的知識(毅然たる態度;戦闘指揮はどうあるべきか ほか)
2 戦術展開(兵力の出し入れ;膠着状態 ほか)
3 地形による戦闘展開(市街戦;ジャングルの戦闘 ほか)
4 汎用(威力ある武器の活用;対戦車兵器の危険 ほか)
5 ABC兵器(核兵器の対処法;生物兵器の対処法 ほか)
著者等紹介
柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
1942年、愛知県生まれ。1965年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中より、コンゴ動乱やアルジェリア戦争に参加。1970年代初頭よりアメリカ特殊部隊に加わり、ラオス内戦に従軍する。1986年より作家活動に入る。著書は多数あり240作を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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風見草
4
最前線の歩兵が何を見て考え、どのように状況判断を行い、行動するのかが分かります。手榴弾の使い方や身の隠し方などの実践術を、時に著者自身の経験を交えて述べるのが面白いです。ほとんどが"誰得"みたいな話ですが、「行軍」の項目の足の疲れのとり方だけは役に立つかも(笑)。「指揮と戦術/松村劭」とあわせて読むと面白いと思います。2010/04/30
shikami
2
よくビジネス書などで、軍隊の指揮官に学べ、みたいな本があったりしますが、この本は違います。本当に軍隊の小部隊の指揮官に役立つ事しか書いておらず、日常生活に応用できるものはありません。なので、現在、小部隊(陸軍)の指揮官の人、もしくは、これからなろうと思っている人以外は、特に読む必要は無いと思います。もちろん、軍事マニアや、そっち方面の資料が必要な作家等は、読んでも損はないでしょう。あと、もし万が一、敵国が国内に攻めてきて、自分がゲリラ戦を戦うはめになった場合のためにと、読もうと思う方はご自由にどうぞ(笑)2010/07/15
すがし
1
……実際教本として決して悪くない内容だと思うが、著者がどうにも胡散臭い。それでも文章にはかなりの説得力を感じるので、著者経歴はともかく知識は本物だと思うのだが……2008/06/17
なむさん
0
距離の測り方とか、落とし穴とか、なかなか面白い。惹きこまれます。2013/06/30
decuno
0
なんかリアルモンクの武勇伝を聞かされてるようでものすごく胡散臭い内容。 何やってた人かわかんないし、信頼性に欠ける2014/12/23
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- 不機嫌な果実 文春文庫