出版社内容情報
日本を終戦へと導く聖断を描いた不朽の名作!
本土での徹底抗戦、一億玉砕論が渦巻くなか、戦争を終結へと導いた“聖断”はいかに下されたのか? 「日本敗戦」を描いた不朽の名作!
聖断がくだり、そして戦争は終わった――。
▼連合艦隊の消滅、沖縄の陥落、広島・長崎への原爆投下、ソ連の満洲侵攻など、刻一刻と破局へと突き進んでいった戦争末期の日本。本土決戦が当然のように叫ばれ“一億玉砕論”が渦巻く中、平和を希求する昭和天皇と心を通い合わせ、二人三脚で戦争を終結に導いた一人の老宰相がいた。その名は鈴木貫太郎。
▼運命の昭和二十年八月十四日、鈴木は御前会議ですっくと立つと、原稿はおろかメモひとつなく、語りはじめた。八月九日の第一回の聖断以来の全ての出来事をよどみなく報告するのである。そして最後に言った。
▼「ここに重ねて、聖断をわずらわし奉るのは、罪軽からざるをお詫び申し上げます。しかし意見はついに一致いたしませんでした。重ねて何分のご聖断を仰ぎたく存じます」
▼不気味な静寂がしばし流れた。やがて天皇裕仁が静かに口を開いた――。
▼昭和史最大のドラマである“日本敗戦”を描いた不朽の名作!
●第一部 日本海軍史とともに
●第二部 大侍従長として
●第三部 「破局の時代」にあって
●第四部 モーニングを着た西郷隆盛
●第五部 聖断ふたたび
内容説明
聖断がくだり、そして戦争は終わった―。連合艦隊の壊滅、沖縄の陥落、広島・長崎への原爆投下、ソ連の満洲侵攻など、刻一刻と破局へと突き進んでいった敗戦末期の日本。本土決戦が当然のように叫ばれ“一億玉砕論”が渦巻くなか、平和を希求する昭和天皇と心を通い合わせ、二人三脚で戦争を終結へと導いたひとりの老宰相がいた。昭和史最大のドラマである「日本敗戦」を描いた不朽の名作。
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。1953年、東京大学文学部卒業。同年、文藝春秋入社。以来『週刊文春』『文藝春秋』各編集長、出版局長、専務取締役等を歴任。1998年刊の『ノモンハンの夏』(文藝春秋)では、第七回山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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