内容説明
コンビニはどのようなノウハウをもって食の開発、演出をしているのだろうか。そこには最新科学が深く関わり、「おいしい」、「まずい」の第一印象は脳科学の助けを借りて作られているのだ。見た目の印象をいかにおいしく見せるか―コンビニ食の作られ方の驚愕の舞台裏を解き明かす。
目次
第1章 おいしさも見た目が9割(どうしてそれを買うの?;購入時の選択基準とは ほか)
第2章 おいしさと脳(コンビニ弁当のイメージ…?;“がっつり系”と“健康系” ほか)
第3章 変わるおいしさ、変わらぬおいしさ(個人のおいしい、万人のおいしい;プリンに醤油でウニの味 ほか)
第4章 おいしさの表現を磨く(コンビニで感じる季節;コンビニの季節催事 ほか)
著者等紹介
加藤直美[カトウナオミ]
愛知県生まれ。法政大学法学部卒。経営コンサルタント会社を経て、1989年に流通業界のサポート会社「トレードワーク」を結成し、マーケットリサーチに基づくメーカーや小売業のマーケティング・サポートを行なう。1991年から消費生活コンサルタントとしても活躍している。流通業界に精通する立場から流通専門誌などに数多く執筆し、著書に『コンビニ・ドットコム』(「商業界」刊)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふ~@豆板醤
23
コンビニの販売戦略から食文化、食習慣による脳の志向など幅広い内容。欲を言えば、食品添加物についても触れてほしかった‥習慣的に食べるものを好むようになるって、、脳って結構単純なんだー(笑)2016/08/03
ごへいもち
12
脳科学の本というよりマーケティングの本っぽい2012/09/08
おくらさん
10
言われてみればコンビニの食には香りはない。 見た目で食べたいかを決めていく。 なるほど。脳科学からみると発見ばかり。2022/06/24
よみびとしらず
2
食を中心にした脳科学に限らずマーケティングや文化的なことも幅広く扱った本。『食のコンビニ学』って題の方がしっくり来るかも。コンビニの歴史に始まり、役割の変化や、地方、年代、季節による好み。美味しさを表現する日本語の豊富さには驚く。それを細かく分類し(味覚、触覚、音、想起されるイメージなど)表にした筆者にも驚く。(多少違和感を覚える分類もあるが)地産地消は伸び縮みするという考えにはハッとさせられた。でも私は身土不二も良い言葉だと思う。非常時のインフラ的な役割は震災時の有難みを思い出した。2017/05/26
Humbaba
2
コンビニは,日本全国どこにでもある.ただし,そこで売られている商品がどこでもいっしょとは限らない.それぞれの土地ごとに好みがあり,それに合わせて商品も開発されている.2011/11/20