出版社内容情報
山田風太郎ファン垂涎の語録集を遂に文庫化。
ニヒルでシニカルな筆致、虚無主義の陰翳など独特な世界観を持つ山田風太郎作品。その中から警句や箴言をまとめたファン垂涎の語録集。
「忍法帖シリーズ」から、探偵小説、明治伝奇小説まで新分野を開拓しながら独特の小説世界を構築した作家・山田風太郎。その奇想天外な発想から生み出された作品は、死後5年以上経った今でも多くの読者を魅了し続けている。
▼本書は数ある作品群の中から、生と死、日本人、家庭、食欲、などについての、シニカルでユーモア溢れる言葉を選りすぐった名言集である。
▼「日本は政治家は三流だけども、官僚は一流だ」とか、「官僚は二流かもしれんけれども、経済人は一流だ」とかいってたけど、みんな嘘だね。」「もし自分の死ぬ年齢を知っていたら、大半の人間の生きようは一変するだろう。従って社会の様相も一変するだろう。そして歴史そのものが一変するだろう」など、日本人の国民性を見通して出てきた一言、生と死を見据えて放った言葉が、風太郎ならではの死生観・人生観を感じさせてくれる。ファンならずとも読んでおきたい一冊。
▼『人間魔界図巻』を改題
●第1章 サムライの美学
●第2章 生老病死の構図
●第3章 歳月ひとを待たず
●第4章 世相今昔幻談
●第5章 臨終つれづれ草
内容説明
「忍法帖シリーズ」から、探偵小説、明治伝奇小説まで新分野を開拓しながら独特の小説世界を構築した作家・山田風太郎。本書は数ある作品群の中から、生と死、日本人、家庭、食欲、などについての、シニカルでユーモア溢れる言葉を選りすぐった名言集である。日本人の国民性を読み切って出てきた一言、生と死を見据えて放った言葉、などファンならずとも読んでおきたい一冊。
目次
第1章 サムライの美学(男の存念;歴史の舞台 ほか)
第2章 生老病死の構図(人間というもの;煙霧のかなた ほか)
第3章 歳月ひとを待たず(人生走馬灯;偶然と必然 ほか)
第4章 世相今昔幻談(明治人と現代人;忘却の地平 ほか)
第5章 臨終つれづれ草(長寿は是か非か;花のいのちは短くて ほか)
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
大正11年(1922)、兵庫県生まれ。昭和24年(1949)、『眼中の悪魔』『虚像淫楽』で第2回探偵作家クラブ賞を受賞。翌年、東京医科大学を卒業。明治開化ものの新境地を開拓。ほかに、生老病死をテーマとして、名品エッセイを発表。平成13年3月、第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。同年7月28日、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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