出版社内容情報
歴史的人物から日本人の特性を見直す力作評論。
聖徳太子、光源氏に始まり、池田勇人、松下幸之助まで、12人の人物考察をとおして日本と日本人の独自性を探る、渾身の長編歴史評論。
日本の独自性とはいったい何なのか。勤勉性なのか。それとも仏教が広まっても神道は信仰の対象であり続けた、宗教に対する柔軟性なのか。明治維新、外国文化を受け入れた許容力なのか……。もし、これらが日本の独自性であるとすれば、それは、いつ、誰によって、どのようにして創り出されたものなのか。本書は、聖徳太子をはじめ、織田信長、石田梅岩から近現代史まで、日本史上に今なお強い影響力を残す12人の「人物」をとおして、日本の歴史を見直し、日本の独自性について考えた歴史・社会評論である。
▼大きな変革期を迎え、日本はどの方向に向かって舵を取ればよいのか、その決断がリーダーと国民に求められている。そうしたなか、日本の独自性を認識し、それをいかにして活かしてかは、避けてとおれない問題である。本書は、その問題に答えを出す一つの有効なヒントとなるだろう。
▼同書名でPHP新書として刊行された前編・後編を、文庫化に際し合本。
●第1章 聖徳太子 ――「神・仏・儒習合思想」の発案
●第2章 光源氏 ――「上品な政治家」の原型
●第3章 源頼朝 ――「二重権限構造」の発明
●第4章 織田信長 ――「否定された日本史」の英雄
●第5章 石田三成 ――「日本型プロジェクト」の創造
●第6章 徳川家康 ――「成長志向気質」の変革
●第7章 石田梅岩 ――「勤勉と倹約」の庶民哲学
●第8章 大久保利通 ――「官僚制度」の創建
●第9章 渋沢栄一 ――「日本的資本主義」の創始
●第10章 マッカーサー ――日本を「理想のアメリカ」にする試行
●第11章 池田勇人 ――経済大国の実現
●第12章 松下幸之助 ――日本式経営と哲学の創出
内容説明
「日本の独自性」とはいったい何か。それは、いつ、誰によって、いかにして創り上げられたものなのか。本書では、聖徳太子から近現代まで、いまなお今日の日本に強い影響力を残している、歴史上の象徴的な「人物」12人をとおして、長い日本の歴史を見直し、大変革期を迎えている現在の日本の舵取りのヒントを求めた歴史評論である。新書版の前編・後編を合本した「堺屋日本史」、待望の文庫化。
目次
第1章 聖徳太子―「神・仏・儒習合思想」の発案
第2章 光源氏―「上品な政治家」の原型
第3章 源頼朝―「二重権限構造」の発明
第4章 織田信長―「否定された日本史」の英雄
第5章 石田三成―「日本型プロジェクト」の創造
第6章 徳川家康―「成長志向気質」の変革
第7章 石田梅岩―「勤勉と倹約」の庶民哲学
第8章 大久保利通―「官僚制度」の創建
第9章 渋沢栄一―「日本的資本主義」の創始
第10章 マッカーサー―日本を「理想のアメリカ」にする試行
第11章 池田勇人―経済大国の実現
第12章 松下幸之助―日本式経営と哲学の創出
著者等紹介
堺屋太一[サカイヤタイチ]
1935年、大阪生まれ。東京大学経済学部卒業とともに通商産業省(現経済産業省)に入る。日本万国博覧会を企画、開催にこぎつける。1978年、通産省を退官、執筆・講演活動に入る。財団法人アジアクラブ理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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