内容説明
ナチスドイツの指導者となり、第二次世界大戦の口火を切って欧州を戦乱の巷と化したアドルフ・ヒトラー。絵描き志望の不遇な若者だった彼は、いかにして人類史上最悪の独裁者となったのか。本書は、数々の資料に残されたヒトラーの言葉を紹介しながら、その生涯、政治・外交・軍事戦略、人生哲学、パーソナリティ・性癖までを丹念に考察。“20世紀の怪物”の真の姿に迫る。
目次
第1章 ヒトラーの生涯と戦略―その全貌を概観する(目的なき青春;政権獲得から開戦まで ほか)
第2章 ヒトラーの対外政策―列強への対応(ヒトラーと日本人;ヒトラーと大島大使 ほか)
第3章 ヒトラーの人生哲学―思想・信条の底流にあるもの(ヒトラーの英雄崇拝論(カール大帝からナポレオンまで)
頭より体が大切だという教育論 ほか)
第4章 ヒトラーの部下たち―ゲーリングからボルマンまで(洒脱だが軽率なヘルマン・ゲーリング(一八九三~一九四六)
狡猾な宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルス(一八九七~一九四五) ほか)
第5章 ヒトラーの遺産―後世いかなる影響を残したか(戦後も日本に期待したヒトラーの遺言;ネオ・ナチズムについて)
著者等紹介
金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年、東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒業。日本放送協会(NHK)勤務後、広島大学教授、静岡大学教授、日本大学教授を歴任。専門はドイツ文学、ドイツ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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