内容説明
「殺して。もう二度と、あなたを裏切ることができないように」(『狂恋の果て』より)―『椿姫』『美女と野獣』など、誰もが知っている世界の名作という縦糸に、究極の愛とエロスという横糸を巧みに紡いだ、妖しくも切ない小説集。殺したいほどの憎悪も、死をも厭わない勇気も、蕩けるような快楽もすべて“愛”ゆえ…怖くてロマンチックな男と女の世界へようこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
2
椿姫、ハムレット、美女と野獣、ジキルとハイド。 これらをオマージュした短編集。官能的な世界観が描かれている。2014/01/27
ヴェラ
0
シチュエーションが異常なので、そちらばかりに気をとられて、行間に描かれた本質を、うっかり見逃してしまうきらいがある。読めば読むほど、味わいが深まる。高度なエロティシズム?2025/08/12
光雲
0
椿姫、ハムレット、美女と野獣、ジキルとハイドを桐生さんが創作された童話集。どれもバッドエンドの救いようがない…官能と言うかエグいと言うか…倒錯した愛が描かれてます。完成度は高いんだけど後味も悪いから読むの1回で充分かな汗2018/05/27