PHP文庫<br> 鬼の帝 聖武天皇の謎

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PHP文庫
鬼の帝 聖武天皇の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569664743
  • NDC分類 210.35
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「傀儡の天皇」といわれた男の真の姿に迫る。

即位後の東国行幸にはじまり、各地を転々とした聖武天皇。「傀儡の天皇」といわれた男が、胸の内に秘めた野望を著者独自の視点で追う。

聖武天皇といえば、藤原不比等の孫であり、藤原氏に操られた「傀儡天皇」のイメージが強い。しかし、本書の著者の視点は異なる。聖武天皇は、歴史の敗者や闇の世界の人々(鬼)を取り込むことで、権力と対等に向かい合おうとした「鬼の帝」ではないかと推測する。また、日本の歴史の基層を築いたのは、藤原氏ではなく、聖武天皇その人にほかならないともいうのである。

▼その一つの例が、天平12年10月26日、わずか400の兵をともに、忽然と平城京から姿を消し、伊賀、伊勢、美濃、不破、近江をめぐり、恭仁京、紫香楽京、難波京とわたり、平城京に遷都したのは天平17年5月。この足かけ5年にわたる「迷走」である。乱に対する恐怖からの逃走と捉える説もあるが、ある時から藤原氏による聖武天皇のコントロールが効かなくなっていることを考えると、この「迷走」の真意さえ謎なのである。

▼気鋭の作家が聖武天皇の正体に迫る、古代史ファン垂涎の一冊。

●第1章 二つの顔を持った帝 
●第2章 藤原の野望と蹉跌 
●第3章 聖武天皇の実像 
●第4章 鉄の女 光明皇后の本心 
●第5章 鬼の帝 聖武天皇

内容説明

天平12年10月26日。聖武天皇は、兵わずか400とともに忽然と平城京から姿を消した。その後、聖武天皇は伊賀、伊勢、美濃、不破、近江をめぐり、恭仁京、紫香楽京、難波京と移り、平城京に遷都したのは天平17年の5月。足かけ5年にわたる「迷走」。果たしてその目的とは何であったのか。「藤原の傀儡」といわれた聖武天皇。忘れ去られた英傑の正体に迫る野心作。

目次

第1章 二つの顔を持った帝
第2章 藤原の野望と蹉跌
第3章 聖武天皇の実像
第4章 鉄の女 光明皇后の本心
第5章 鬼の帝 聖武天皇

著者等紹介

関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。古代をテーマにした書籍を意欲的に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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chacha

0
山の辺の道と壬申の乱の史跡めぐりをしたので、以前に買ったこの本を読んでみたくなりした。「日本書紀」は誰のために書かれたかと藤原氏を百済の王族と考える説興味がわきました。藤原の子でありながら反藤原の聖武天皇。なかなか面白い。2013/05/22

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