出版社内容情報
救国の海軍少将・高木惣吉の終戦工作を描く。
東条内閣打倒から終戦工作、そして昭和天皇のご聖断……。救国の海軍少将・高木惣吉が残した“一級資料”が太平洋戦争の秘史を明かす。
東条内閣打倒工作から終戦工作、そして昭和天皇の「聖断」へ――。
▼サイパンに米軍が上陸して戦局が刻一刻と悪化するなか、首相・陸軍大臣・参謀総長を一手に握り、自身への反対者に露骨な圧力を加えはじめた「東条幕府」。
▼敗戦を目前にした御前会議で「本土決戦には自信がある。一億玉砕の覚悟で戦えば勝機は必ず我にある」と強気の発言ばかりを繰り返す陸軍の上層部たち。
▼そんな亡国への道をひた走る日本を救うべく、太平洋戦争の終結に尽力した男たちがいた。今でこそ、和平工作・終戦工作と言えるが、軍官民一体となっての“聖戦完遂”が至上命令として叫ばれていた戦時下の最中、あえて逆賊の汚名をきることを厭わず、死を覚悟して“負”の任務を遂行した彼らに、我々は本当の愛国者とはどのような人かを知ることができるだろう。
▼海軍少将・高木惣吉が記した一級資料をもとに描く太平洋戦争終結の真実。阿川弘之氏推薦!
▼『救国・聖断の史』を改題。
内容説明
東条内閣打倒工作から終戦工作、そして昭和天皇の「聖断」へ―。軍官民一体となって“聖戦完遂”が叫ばれる戦時下の最中、あえて逆賊の汚名を着ることを厭わず、太平洋戦争の終結に尽力した男たちがいた。死を覚悟して“負”の任務を遂行した彼らに、我々は本当の愛国者とは誰かを知るだろう。海軍少将・高木惣吉が記した一級資料をもとに描く、太平洋戦争終結の真実。
目次
第1部 打倒「東条」への道(中堅の不満、頂点に;「明治の頭」を酷評;良識派、中央を去る;「東条幕府」の暗黒政治 ほか)
第2部 終戦への模索(敗戦を覚悟した米内の布陣;米内・井上のコンビ誕生;「死」を覚悟の負の任務;不協和音続きの連立内閣 ほか)
著者等紹介
川越重男[カワゴエシゲオ]
1918年(大正7年)熊本県人吉市生まれ。陸軍工科学校18期生。陸軍兵器行政本部に勤務し、終戦後、帰郷する。矢黒商事有限会社及び有限会社桃李温泉・石亭の館を設立し、不動産業、和風レストラン、温泉旅館を経営する。現在、社団法人八日会藤元病院顧問ならびに株式会社新日本科学顧問。従兄の高木惣吉没後、東京で結成された「高木会」の主宰者となる
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