出版社内容情報
部下に好かれる上司の条件を心理学から解説。
能力を引き出すのがコーチングなら、「いい上司」になるためのコーチングがあってもいい! 心理学的考察による「いい上司」の要件とは。
部下の持っている能力を引き出す方法として、ひところコーチングという言葉がビジネスの世界で流行ったことがある。発祥はスポーツのコーチからだろうが、アメリカなどではスポーツの世界でもビジネスの世界でも、個人的にコーチを雇う事例も珍しくないようである。
▼日本でコーチングという場合は、おもに上司が部下に対して行なうことを前提にしている。しかし、アメリカの場合などを考えると、日本においても上司として、自分の能力を最大限に引き出すようにコーチをしてくれる人物がいても不思議ではないように思われる。ところが、そんな人物は存在しないのが現実だ。
▼本書は、上司としてどのように対処すればよいのか、さまざまなケースを設定して、部下の気持ちと、それに対する適切な対処法を示した、いわば「頼りがいのある上司」になるために、自分の長所と短所を知り、自分で自分をコーチするための本といっていい。中間管理職にお勧めの一冊である。
●第1章 部下から嫌われる上司へのコーチング
●第2章 上司の悪いクセ(習慣)や態度に見えるその本心とコーチング
●第3章 部下は上司のここを見ている
●第4章 部下がついていきたくなる上司になるには
●第5章 組織を育てる上司と部下の人間関係
内容説明
部下を持つと、今まで見えなかった部下の行動がよく見えるようになる。しかし、部下は部下で上司を観察し、その力量を見定めているものだ。部下に「上司失格」の烙印を押されたら、チームのパワーが落ちるのは言うまでもない。本書は上司に必要な資質が身につくよう、具体例を挙げつつコーチしようというもの。部下を持つすべての人に贈る、頼りにされる上司になるための本である。
目次
第1章 部下から嫌われる上司へのコーチング(威張る上司は嫌われる;パワハラ上司は嫌われる ほか)
第2章 上司の悪いクセ(習慣)や態度に見えるその本心とコーチング(あなたは部下に昔の自慢ばかり話していないか;あなたは部下に対し愚痴や小言が多くないか ほか)
第3章 部下は上司のここを見ている(部下はあなたが自分で「意思決定」をしているかどうかを見ている;部下はあなたの発言にいつも耳をそばだてている ほか)
第4章 部下がついていきたくなる上司になるには(部下は上司のために働いている;部下はプライドを満たしてくれる上司についていく ほか)
第5章 組織を育てる上司と部下の人間関係(支配的な上司はお世辞に弱い;上司も部下も互いの自己中心性を認めよう ほか)
著者等紹介
斉藤勇[サイトウイサム]
1943年、山梨県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。カリフォルニア大学留学。現在、立正大学心理学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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